階段のイップス、階段恐怖症にお悩みのあなたへ。
- 降りるときに踏み外しそうになる。
- 階段を降りるのが遅い。
- 階段の境目がわからない。
- 手すりにつかまらないと階段を降りれない、または上れない。
- とにかく階段が恐い。
- 階段から落ちないか不安になる。
この様な症状にお悩みなのではないでしょうか。
今まで普通に出来た事が突然出来なくなり、とても不安ですよね。
病院や治療院を受診しても、中々解決の糸口が見つけられなかったのではないでしょうか。
この記事を読む事によって、階段イップス・階段恐怖症の原因とメカニズム、それから自分で克服できる治し方、そして、その方法で実際に克服した患者様の例を知る事が出来ます。
私たちは、脳と体、心と体の関係性の専門家であり、プロゴルファー、1軍プロ野球選手、男子サッカー日本代表選手、プロダーツプレイヤー、歌手や音楽家などのイップス治療やジストニア治療に携わっています。
もちろん、数々の階段イップス、階段恐怖症の患者様も診てきました。
そこで培った情報を皆様にシェアする事によって、あなたの辛い階段イップス・階段恐怖症が1日でも早く克服できる事を心から願っております。
階段イップス・階段恐怖症の原因とメカニズム
階段イップス・階段恐怖症の患者様の特徴は、脳の機能が正常に働いていない。という事が挙げられます。
まず、脳の機能と言われてもピンとこないと思いますので簡単に説明します。
人間の体(骨格)は筋肉によって支えられています。
またその筋肉は神経によって命令を受け働いています。
今この記事をお読み頂いている時、多分座ってパソコンかスマホで見ていると思いますが、その瞬間も、無意識に神経が筋肉へ命令してくれるお陰で頭を支え、また背骨周辺の筋肉が働いてるお陰で座れてるまたは立っていられるのです。
もし神経が働かないと筋肉が働かないため、イカやタコの様にペチャっとなってしまい座っていることも立つことも歩く事も出来ません。
そして、この神経の王様が脳(のう)です。
もし、あなたの脳を今とってしまうと筋肉が働かないためパタンと倒れてしまいます。
心臓も筋肉で動きますので心臓を動かす事が出来ずに血液を体に遅れないために、酸素が体中に回らなくなりますし、そもそも、呼吸自体も脳からの命令を受けて行っていますので、呼吸も出来なくなります。
体は脳にコントロールされているという事はご理解頂けたでしょうか。
また、脳は五感(目、耳、味、臭、身体感覚)から情報を受け取り、その受け取った情報を元に今度は体中へ命令を行います。
もし、あなたの目の前に、悪くて怖そうな人が話かけてきたとしましょう。それ時、目と耳から怖そうな人の情報を察知しましたよね。
その情報を元に脳は反応し今度は体に命令を送ります。
例えば
- 体に力が入る
- 心臓の心拍数が上がる
- 手足が震える
- 手汗をかく
などの症状が出るのではないでしょうか。
この様に脳はたえず様々な情報を受け取り体に命令を送るというシステムがあるとご理解ください。
では、はじめにお伝えした事をもう一度お伝えすると、階段イップス、階段恐怖症は脳の機能が正常に働いていない状態です。
ここまででなんとなくご理解は頂けたと思います。
まとめると
- 階段という情報を目から受け取り脳が反応してしまう
- 脳から筋肉への命令が安定しないために足が上手く動かない、足が震える
- その状態を脳が察知すると今度は脳がパニック状態になる
- 結果として頭が真っ白になったり、階段の境目がわからなくなる
これが階段イップス・階段恐怖症のメカニズムです。
階段イップス・階段恐怖症にお悩みの方の特徴として、小脳と中脳の機能(働き)が低下している場合に多く見られます。
小脳とは・・・脳の一部であり、運動の方向性を安定させたり、タイミング・強さの調整、平衡感覚などのバランスの調整をしている部分です。
小脳の機能(働き)が低下すると、片足でバランスがとれなかったり、スムーズな運動が行えなくなります。階段もこの小脳の機能が低下しては行えません。
中脳とは・・・脳の一部であり、自律神経に関わっていたり、呼吸、ろっ骨、姿勢を保つ筋肉、顎の筋肉などをコントロールしている部分です。
中脳が機能低下すると、音や光に過敏、不眠症、心拍上昇、めまい、複視、眼精疲労、耳鳴り、震え、偏頭痛、うつ傾向、顎関節症、四十肩、股関節の痛みなどが発生する可能性があります。また、びっくりしやすい、ビビり、怖がりなども関係します。
この様に脳の機能が不安定になると様々な不調に繋がります。
階段イップス・階段恐怖症は病院を受診すべき?何科を受診すれば良い?
階段イップス、階段恐怖症にお悩みの方は、様々な病院や治療院へ行かれたのではないでしょうか?
しかし、心療内科や脳神経内科、脳神経外科、精神科でも、階段恐怖症を診ますと掲げている病院は見つからないのが現状だと思います。
ご自身では、階段恐怖症、階段イップスと思っているが、本当は重篤な病気にかかっている可能性も0とは言えないと思いますので、まだ医師にみてもらった事がない方は、まずは、精神科、心療内科、脳神経内科などの医師に検査をして、病気が隠されていないか?を調べてもらう事をお勧めします。
そこで、特に異常がない場合は、この記事で後ほどお伝えする自分で克服できる方法を是非試してください。
自分で克服できる!階段イップス・階段恐怖症の治し方
まずは自分の階段イップス・階段恐怖症が2パターンのうちのどちらかを明確にする。
その2パターンとは
- 通常時の状態から脳の機能(働き)が低下していて、階段が上手く上れない(降りれない)
- 階段という特定の条件に脳が反応し、その時だけ脳の働きが低下して階段が上手く上れない(降りれない)
になります。
これを見極める方法として、階段に関係なく普通の床で脳の機能を検査する事によって、明らかな異常が出る場合は【1.通常時の状態から脳の機能(働き)が低下していて、階段が上手く上れない(降りれない)】になります。
そして、普通の床で脳の働きを検査しても特に異常が出ないけど、階段になると症状が出る場合は、【2.階段という特定の条件に脳が反応し、その時だけ脳の働きが低下して階段が上手くできない】になります。
では、階段ではなく普通の床で脳の働きを検査する方法をお伝えします。(本来、私たちは臨床で沢山の検査をしますが、ここでは2つに限定して説明します。)
片足立ちテスト
これは原因とメカニズムの所でも説明した小脳という部分の機能を検査する方法です。
片足で立ち、目を瞑ったまま保持します。10秒以上保持できない場合は異常です。右足も左足もどちらもテストしてみてください。
下記に画像を用意していますので、参考にしてみてください。
バイバイテスト(前腕回内回外テスト)
これも小脳という部分の検査になります。
足を閉じて起立し、手を前に差し出します。そこで高速でバイバイを30秒程行ないます。
両手とも遅い場合や、左右に少しでも速さや軸がブレるなどの差がある場合は異常です。
下記に画像を用意していますので、参考にしてみてください。
いかがでしたでしょうか?ここで異常がない場合は、通常時の脳の機能は比較的安定しています。ですから、通常は比較的安定しているが、階段という刺激に脳が不安定になっている(パターン2)と言えます。
しかし、ここで異常があれば、通常時の状態からかなり脳の機能が不安定な状態と言えます(パターン1)ので、それでは階段を上手く上れない(降りれない)状態となるのは当たり前です。
パターン2の方よりも、パターン1の方が重症と言えますので、克服までの期間が少し伸びる可能性があります。
では次に、なぜ通常時または階段時に脳が不安定になるのか?という本当の原因を追求する事をします。
脳の機能が不安定になる要因は、肉体的な刺激の偏り、または精神的なストレスです。
体を動かした刺激も脳へフィードバックします。
ですから行動の偏り、姿勢の偏り、運動の偏りによって、脳への刺激も偏るために、脳の機能に偏りが生まれ、脳の機能が不安定になる場合があります。これが肉体的な刺激の偏りという意味です。
次に精神的なストレスですが、これは、現在の対人関係や将来の不安、過去のトラウマなどによって、脳が不安定になるという事です。
このいずれか、または両方によって脳が不安定になる事により、結果として階段イップス・階段恐怖症という症状が起こります。
あくまでも階段イップス・階段恐怖症は結果です。
原因は肉体的な刺激の偏り、または精神的なストレスのいずれかまたは両方です。この原因によって、脳が不安定になり、階段を上る、降りるという行動ができなくなっている状態です。
では、自宅で克服する方法をお伝えします。
階段イップス・階段恐怖症の克服方法-①-【脳の働きを不安定にする肉体的な刺激の偏りを整える。】
まずは、生活習慣の行動の偏りが多いですから、それらを見直す必要があります。
「いつもテレビを見るときは右を向きながら。」などと自分では気づかない所で偏っている場合があります。それらを見直し、左右前後、バランスの取れた行動習慣が大切です。
それから、気づかない所で偏っている事で多いのが、「古傷」の記憶です。
例えば、
- 過去大きな捻挫した。
- 交通事故でおかしくした。
- 過去に骨折した。
- ぎっくり腰をした。
などがあります。
これらの記憶があなたの古傷として記憶されている場合、無意識に足をかばった歩き方になる場合があります。
外傷(怪我)は放っておいても治ります。例え変形して治っても基本的には問題ありません。
「古傷があるから自分の足はダメなんだ。」という認識と脳の記憶の方が問題ですし、その認識と記憶のせいで、今現在の脳の不安定性に繋がっている事を自覚し、「外傷(怪我)は治るものなんだ。例え変形しても問題ないんだ。」と認識して記憶する事で無意識にかばう動作がなくなり、脳への偏った刺激が取れて、脳が安定していきます。
階段イップス・階段恐怖症の克服方法-②-【脳の働きを不安定にする精神的ストレスに脳を適応させる。】
階段イップス・階段恐怖症とは、言い方を変えると階段に適応できていない。とも言えます。階段を上る降りるということは、脳が普通の状態でなければできません。
では、なぜあなたが階段に適応できないか?というと、精神的なストレスによって脳の機能が安定していないからです。
最初に説明した、小脳や中脳などの脳は精神的なストレスによって機能が低下するという特徴を持っています。
ここでポイントなのが、【ストレスはないという患者様が多いという事】です。
ストレスがないのでは無く、ストレスに気づいていないという方が正しいです。
精神的ストレスに気づかない、または気づきにくい患者様ほど、治りにくいという特徴があります。
もし精神的なストレスがなければ、先ほどの小脳などのリハビリをすれば、どんどん脳は安定していき階段イップス・階段恐怖症を改善できます。
しかし精神的ストレスがあると、いくらリハビリをしても脳を不安定にする根本的原因を解決している訳ではないので改善できないのです。
では、この精神的ストレスに対して脳が不安定にならない方法を4つの手順でお伝えします。
- 何に自分の脳が不安定になっているのか特定する。
- その特定した事に対する素直なご自身の感情を把握する。
- その感情を湧かせるご自身の捉え方を把握する。
- 出来事、感情、捉え方を把握した後、そのパターンを変えた方が良い場合は変える。
という手順で脳が不安定にならない様にします。
何に自分の脳が不安定になっているのか特定する。
まずは、ご自身の脳が不安定になっていそうな事を特定します。
この時に大切なのか、現在だけでなく、過去、未来などの3つの時間軸で探す事が大切です。
大体多い出来事として、仕事、家族、友人、パートナーのいずれかに関係する事です。
例を挙げてみますので、ご自身に向き合い、まずは白紙の紙に書いてみてください。
1、仕事
- 仕事で業務内容が上手く行かない。
- 仕事での人間関係で気にしている事がある。
- 過去、どうしても忘れらない程の嫌な体験を仕事でした。
- 仕事の次のプロジェクトが不安。
2、家族
- 離婚した経験がある。
- 特に嫌いな訳ではないが旦那に不満が溜まっている。
- 両親の介護と育児で大変。
- 義母に色々言われた。
- 子供の教育で迷いがある。
3、友人
- 団体のメンバーであるが、どうしても苦手な人がいる。
4、パートナー
- 結婚してくれない。
- 自分の事をわかってくれない。
その特定した事に対する素直なご自身の感情を把握する。
上記の例を参考に、ご自身ではあまり気にしない様にしていたご自身のストレスが認識できたと思います。
今度はその出来事に対する素直なご自身の感情を把握してください。
下記に脳を不安定にしやすい感情を書きますので当てはめてみてください。
【階段イップス・階段恐怖症を引き起こす可能性のある感情】
- 意欲・・・頑張る、一生懸命、達成、楽しみ
- 義務・・・しなければならない、やるべき、責任、務め、義理
- 期待・・・期待、可能性、当てにする、心待ちにする結果
- 喜び・・・満足、うれしい、楽しみ、達成感
- 連帯感・・・一体感、仲間意識、絆、チームワーク、団結
- 優越感・・・比べて優れている、満足、喜び
- 恐怖・・・怖い、恐い、嫌だな、不安、不満、納得できない
- 逃避・・・逃げたい、避けたい、一緒にいたくない、話したくない
- 劣等・・・他人より劣っている、過去の自分より劣っている、自分を卑下する、反省
などがあります。
その感情を湧かせるご自身の捉え方を把握する。
感情は、なぜ湧くのかというと、物事の捉え方があるからです。
例えば、雨が降っている時にネガティブな感情が湧く人もいれば、ポジティブな感情が湧く人もいると思います。
同じ雨という事実は変わらないのに、なぜ湧いてくる感情は人それぞれによって違うのでしょうか。
それは、雨という事実への捉え方の違いがあるからです。
雨に対して、濡れるから風邪を引くと捉える方もいるでしょうし、濡れる事によって心が洗われると捉える方もいるかもしれません。
このように捉え方によって、湧く感情は違い、体に影響をする(しない)というのも変わってきます。
特に慢性的に様々な不調を招く方は、この捉え方が不調に繋がる様になっているとも言えます。
では、ご自身の脳が不安定になる出来事とその感情は上記で把握出来ていると思うので、ここでは、その感情を湧かせるあなたの捉え方を把握してみましょう。
階段イップス・階段恐怖症に繋がる捉え方・価値観編
価値観とは・・・人間が理屈抜きに求める理想を表します。
その理想と現実のギャップが感情を湧かせます。あなたにはどの様な価値観があるのか?そして理想と現実のギャップを認識してみましょう。
下記に、脳が不安定になりやすい感情を湧かせる価値観を列記しますので、あなたはどの様な価値観があり、その理想と現実のギャップはどうなのかを把握してみてください。
- 安心・安定を求める。
- 新しい刺激や変化を求め挑戦したい。
- 自分の存在意義を満たし、特別感や重要感を満たしたい。
- 周囲との繋がりや愛情が欲しい。
- さらに成長をしたい。
- 貢献したい。
階段イップス・階段恐怖症に繋がる捉え方・信念編
信念とは・・・人間のもつルール、「〜すべき」「〜しなければならない」を表します。
あなたのもつ信念の理想と現実のギャップがある出来事があると、脳が不安定になるほどの感情が湧くと言われています。
下記に、脳が不安定にないやすい感情を湧かせる信念を列記しますので、あなたはどの様な信念があるのか?そして理想と現実のギャップはどうなのかを把握してみてください。
- 尊心・・・自分を誇りに思うべき。プライドを持つべき。
- 自立心・・・自立するべき。
- 犠牲心・・・犠牲になるべき。我慢すべき。
- 利己心・・・他人を犠牲にしても自分の利益を守るべき。
- 警戒心・・・警戒すべき。気をつけるべき。
- 執着心・・・良くも悪くもこだわりを持つべき。
- 慈悲心・・・困っている人に手を差し伸べてあげるべき。助けるべき。
- 復讐心・・・やられたらやり返すべき。納得いかない。しっぺ返しするべき。負い目を感じるべき。
- 虚栄心・・・自分を良く見せるべき。実際よりも大きく見せるべき。
- 猜疑心・・・人には疑いを持つべき。自分のスキルや考え方を疑うべき。
- 団結心・・・仲間と協力するべき。
- 探求心・・・物事を追求するべき。追い求めるべき。
- 競争心・・・競うべき。負けてはならない。絶対に勝つべき。
- 忠誠心・・・尊敬する人に従うべき。
- 信仰心・・・大切にするべき。こうでなければならない。こうしなければならない。
- 自省心・・・反省するべき。
出来事、感情、捉え方を把握した後、そのパターンを変えた方が良い場合は変える。変えない方が良い場合、理想と現実のギャップを受け入れる。
上記までで、脳が不安定になる出来事、感情、捉え方を把握出来たと思います。
ご自身の捉え方を把握した際に、「この捉え方は変えた方が良いな!」と思う場合のものと、「この捉え方は自分の中で大切にしてきたい。変えたくない。」と思ったものがあると思います。
変えた方が良いなと思う場合は徐々に変えてください。
変えたくいないと思われた捉え方に関しては変えないで大丈夫です。
しかし、脳が不安定になる場合はその捉え方に対する理想と現実のギャップがあるはずです。
その理想と現実のギャップを素直に認識していく事によって脳の不安定性がとれていきます。
実際に私たちの治療で階段イップス・階段恐怖症を克服した患者様の内容
上記で、階段イップス・階段恐怖症の原因とメカニズム、それから克服法をお伝えしましたが、あまり心の構造に向き合う習慣がないと、難しかったと思います。
そこで実際に私たちが施術をして克服した患者様の内容を下記に記載しますので、心の向き合い方のコツを掴んでみましょう。
階段の下りが上手くおりれない、パニックになる、踏み外しそうになる患者様
階段がある場所でパニックになり、右足が動かしずらくなり、動きがぎこちなくなるという患者様でした。
この患者様は看護師という事もあり、様々な医師に相談をされたそうですが、5年間も症状は変わらず、最後に私たちの所へ相談されに来院されました。
検査をしてみると、右の小脳の働きが低下しており、その他、様々な検査をすると沢山の機能異常が見つかりました。(もちろん、西洋医学の画像検査による異常は見つかりません。)
階段イップス・階段恐怖症の根本的原因は、
- 忠誠心→現在、仕事の上司3人に認めてもらえない。頑張っているのに、、、。部下としてまわりと上手くやってテキパキ仕事ができるようになりたい。
- 同情心→自分に対する同情で、過去元旦那が浮気したり、借金したりしていた。
- 犠牲心→仕事の同僚に言いたい事が言えない。
- 競争心→本当はもっと子供に色々してあげたいんだけど(したい自分と出来ない自分との競争)、出来ない。仕事が忙しいから。
- つながり・愛情→今のパートナーと再婚したいと思っているけど、相手にはその気がない。自分の求める理想と現実のギャップ。
- 過去の記憶→20才頃、周りの友人は就職していたのに、私はアルバイト。劣等感がとてもあった。その時くらいに、結婚すると思っていた人と別れた。お金がなくて夜の仕事をした。とてもしんどい記憶。
- 信仰心→私の母は育児と仕事を両立して完璧だった。今の私は疲れてて、家事が出来ず、子供の面倒が出来ていない。完璧な親像と現実のギャップ。
- 利己心→パートナーは将来の話をとりあってくれない。でも今更別れられない。私はどうすれば良いのだろう。
- 羞恥心→10年前離婚した事。寂しかったし、立場がまわりの女性より劣っている感覚、惨めな感覚があった。
これらが、脳を不安定にしている要因になっていました。ご自身で認識していき、整理し、思考パターンと行動パターンが徐々に変わっていった事で階段イップス・階段恐怖症が変化していきました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 階段イップス、階段恐怖症は脳が不安定になっているから起こる現象である。
- 脳が不安定になる理由は、行動の偏りまたは、精神的ストレス、その両方が原因となっている。
- 行動の偏りは、行動の癖を見直す。それから記憶によって無意識に行動の偏りがある場合は体を不調に招く記憶を把握し書き換える。
- 精神的ストレスは、過去現在未来の時間軸で脳が不安定になっていそうな事をいくつか把握する。
- そしてその出来事に対する感情それから感情を湧かせる捉え方を把握する。
- 捉え方を変えた方が良い場合は変え、変えない方が良い場合は理想と現実のギャップを認識する。
となります。
ご自身に向き合う事はとても大変だと思います。
しかし、根本的に階段イップス・階段恐怖症を克服するためには必要な事です。
ボールペンと紙を用意して、この記事の手順通りにご自身のペースで向き合ってみてください。
もし万が一こちらの記事を参考に向き合っても症状の改善が難しい場合は、脳と心と体の関係性の専門家にご相談されることをおすすめします。
あなたの辛い階段イップス・階段恐怖症が1日でも早く改善できる事を心から願っております。
最後までお読み頂きありがとうございました。
この記事の参考文献
- ジストニア診療ガイドライン2018:日本神経学会
- ジストニアのすべて:梶 龍兒
- 体の不調は脳がつくり、脳が治す:保井志之
- 「こころ」はいかにして生まれるのか最新脳科学で解き明かす「情動」:櫻井武
- コーピングのやさしい教科書:伊藤絵美
- 記憶と情動の脳科学:ジェームズ・L.マッガウ, 久保田 競, 大石 高生
- イップスの科学:田辺規充
- コーチング・クリニック:ベースボール・マガジン社
- イップス:澤宮優
- イップスは治る:飯島智則
- イップスかもしれないと思ったらまず読む本:河野昭典
- 薬に頼らず家庭で治せる発達障害との付き合い方:Dr.ロバート・メリロ
- 心身条件反射療法研究会資料