プロ歌手や声優の発声障害を治療する専門家が声のイップス克服法を解説

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イップスにお悩みのあなたへ。

  • 歌の仕事をしているのに、歌えなくなった。
  • 声優の仕事をしているのに、声がつまる様になった。
  • 声をはると裏返る。
  • 人前で歌えない。
  • 喉の違和感、声がつまる。
  • カラオケが歌えない。
  • 声が出しにくい。

この様な症状にお悩みなのではないでしょうか。

声が急に出なくなりとても不安ですよね。

特に仕事に支障がある方ですと尚更不安になり、居ても立っても居られないですよね。

この記事を読むことによって、声のイップスになるメカニズム、声のイップスを引き起こす本当の原因と克服方法、そして、実際に声のイップスを克服した、プロの歌手、声優、アナウンサー、それから一般の方の例を知ることができます。

私たちは、プロの歌手・声優、それからプロゴルファー、1軍プロ野球選手、男子サッカー日本代表選手、プロダーツプレイヤーなどのトップアーティスト・トップアスリートのイップスを治療している専門家です。

その経験を活かし、イップスの情報をシェアすることによって、あなたの辛いイップスが一日でも早く改善できる事を心から願っております。

イップス 声

イップス 声

当サイトの執筆・監修者

【執筆・監修】石井 克昇

石井堂グルーブ代表 石井克昇

石井堂クリニカルオフィス代田橋院/石井堂街の接骨院 院長 石井克昇

【執筆・監修】吉住 琢也

六本木石井堂整骨院 院長 吉住琢也

石井堂クリニカルオフィス六本木院/六本木石井堂整骨院 院長 吉住琢也

  • ANJ認定アクティベータメソッド認定
  • 厚生労働大臣認定柔道整復師免許(国家資格)
  • 厚生労働大臣認定鍼灸師免許(国家資格)
  • LCA認定PCRT(心身条件反射療法)シルバー認定
  • 石井堂クリニカルオフィス六本木院/六本木石井堂整骨院 院長
  • 1軍プロ野球選手、歌手、声優、音楽家などのトップアスリート、トップアーティストの施術も行っている。

【執筆・監修】田中祥太

田中祥太 横浜石井堂クリニカルオフィス/横浜石井堂整体院

声のイップスってあるの?

イップスとは、元々ゴルフで使われる言葉ですが、最近は様々なところでも使われる様になりました。

定義としては、普段なら出来る事が、急に出来なくなると言えます。

イップスについてウィキペディアではこの様に述べています。

イップス (yips) は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。本来はゴルフの分野で用いられ始めた言葉だが、現在ではスポーツ全般で使われるようになっている。

引用:ウィキペディア イップス

声のイップスの場合、声帯イップスと言われたりもしています。

また、一つの見解として、イップスとは局所性ジストニアの中の職業性ジストニアに分類されています。

ジストニアとは、日本脳神経外科学会では下記の様に述べています。

ジストニアという病気は、筋肉の緊張の異常によって様々な不随意運動や肢位、姿勢の異常が生じる状態をいいます。ジストニアには、全身の筋肉が異常に動いてしまう全身性ジストニアと、局所のみの筋緊張の異常による局所ジストニアに大別されます。症状は筋肉の異常収縮によるものですが、筋緊張を調節している大脳基底核という部分の働きの異常によっておこると考えられています。

引用:脳神経外科疾患情報ページ (社)日本脳神経外科学会 ジストニア

簡単に一言でいうと、筋肉の硬さの異常です。

声を出そうとすると、喉周辺の筋肉に異常な収縮が起こり、声がつまったり、声が出なかったり、裏返ったり、野球でボールを投げようとすると手首周辺の筋肉に異常な収縮が起こり、暴投してしまったりする事を表します。

また、声のジストニアは、発声障害という症状名がつけられています。

声のイップス、声帯イップス、シンガーイップス、発声障害、声のジストニアなど色々呼ばれていますが、基本的には、筋肉の異常収縮によって、本来出来る事が突然出来なくなる事を表しています。

発声障害について詳しい情報を知りたい方は、【ジストニアによる発声障害を克服する方法をメンタル面の専門家が解説】をお読みください。

声のイップスの原因とメカニズム

声のイップスは大きく分けて二つに分けられます。

  1. 器質的な原因による声が出なくなるイップス
  2. 心因的なイップス

器質的な原因によるイップスの場合、脳血管障害、脳炎、先天性代謝異常など異常があるものは、残念ながらこの記事を参考にしても、効果は見込めないと思います。

しかし、殆どの場合、心因性のイップスになります。

その場合は、この記事を参考にして実践する事で安定していきますので、このまま読み進めてください。

イップスはなぜ起こるかというと、一言でいうと、脳が命令しているからです。

意識では、そんな筋肉の収縮を出して欲しくない!でも脳は勝手に異常な命令を筋肉へ出してしまいます。

では、なぜその様な命令を出してしまうかというと、脳がある条件に反応しているからです。

ある条件とは、

  • 人前で歌う。
  • スポンサーがいるところで話す。
  • 原稿を読む。
  • 高い声を出す。
  • ファンの前で歌う。
  • 収録の場合、ランプが光った時。
  • 本番や生放送の時。

など、人それぞれその条件は異なります。

条件に対して脳が過敏に反応し、脳が緊張パターンになる事によって、望まない命令が脳から筋肉へ出力されてしまいます。

まとめると、

ある条件

脳が過敏に反応

脳が緊張パターン

脳がコントロールする筋肉の異常収縮

声のイップス

となります。

声のイップスの克服方法

では、声のイップスの克服方法を説明します。

上記で、脳がある条件に過敏に反応し緊張パターンになっているとお伝えしました。

なので、克服方法は、ある条件を脳が認識した際に過敏に反応せずに、そのままのリラックスパターンでいれる様に、脳を教育します。

そのためにある条件に脳が過敏に反応する理由を特定します。

ある条件に脳が過敏に反応する理由は

  1. 過去の記憶
  2. 現在の状況
  3. 未来への予想

の3つの時間軸の出来事に脳が過敏に反応する理由が隠されています。

次に、3つの時間軸から出来事を探し把握した後、その出来事に関する感情を把握する必要があります。

なぜ感情を把握する必要があるのかというと、脳が過敏に反応し緊張パターンを作っているのが感情だからです。

それでは、例えを使って説明します。

例:【30歳歌手、5年前にブレイクし、CDも沢山売れ、ファンも沢山出来た。とても喜んでいたが、徐々に人気が低迷した。すると、最近、レコーディングで歌おうとしても声が出ない。】

この場合、

  • ある条件→レコーディング
  • 過去の記憶・現在の状況・未来への予想→人気が下がっている。新しいCDは売れるかな?
  • 感情→恐怖、不安

となります。

この恐怖や不安が脳を過敏に反応させ、緊張パターンになっているといえます。

まず、この理由がイップスになっている原因だと本人が把握するだけで、軽度なイップスの方であれば脳が慣れていき克服出来ます。

しかし、これだけでは、克服出来ない方もいます。

その場合、次のステップに進みます。

その感情を引き起こす、ご自身の深い捉え方を把握します。

感情とは、心理学では排泄物と言われています。感情は、深い捉え方があるから湧いてくると言われています。

深い捉え方の事を私たちは、価値観・信念と解釈しています。

価値観とは、人間が理屈抜きに求めるもの。

信念とは、人間が生きていく上で学習していったルール(〜すべき・〜ねばならない。)です。

この価値観や信念の理想と現実のギャップが感情を湧かせます。

では先ほどの例を使って説明します。

  • ある条件→レコーディング
  • 条件に反応する理由の感情→人気が下がっているという恐怖または、次のCDは売れるのかな?という不安

人気が下がっている恐怖は、この方は承認欲求を求める価値観があるとします。

すると、人気が下がるという事は自分が認めてもらえていない、無価値な人間だと捉えます。

人気が下がっている事に恐怖を感じているよりも、無価値な自分になってしまう事に恐怖という感情が湧いているといえます。

また、信念として、自分は常に完璧でなければならないというルールを学習していたとします。

すると人気が下がっている事に対して、完璧でない自分を感じてしまう事になります。それによって恐怖という感情が湧いています。

では、脳を過敏に反応させてしまう感情とその感情を湧かせる価値観と信念を列記しますので、ご自身にも当てはまるものがないか確認しながらお読みください。

感情

1、意欲・・・頑張る、一生懸命、達成、楽しみ

2、義務・・・しなければならない、やるべき、責任、務め、義理

3、期待・・・期待、可能性、当てにする、心待ちにする結果

4、喜び・・・満足、うれしい、楽しみ、達成感

5、連帯感・・・一体感、仲間意識、絆、チームワーク、団結

6、優越感・・・比べて優れている、満足、喜び

7、恐怖・・・怖い、恐い、嫌だな、不安、不満、納得できない

8、逃避・・・逃げたい、避けたい、一緒にいたくない、話したくない

9、劣等・・・他人より劣っている、過去の自分より劣っている、自分を卑下する、反省

価値観(無意識に求めている事)

1、安心・安定を求める。

2、新しい刺激や変化を求め挑戦したい。

3、自分の存在意義を満たし、特別感や重要感を満たしたい。

4、周囲との繋がりや愛情が欲しい。

5、さらに成長をしたい。

6、貢献したい。

信念(〜するべき、〜であるべき)

自尊心・・・自分を誇りに思うべき。プライドを持つべき。

自立心・・・自立するべき。

犠牲心・・・犠牲になるべき。我慢すべき。

利己心・・・他人を犠牲にしても自分の利益を守るべき。

警戒心・・・警戒すべき。気をつけるべき。

執着心・・・良くも悪くもこだわりを持つべき。

慈悲心・・・困っている人に手を差し伸べてあげるべき。助けるべき。

復讐心・・・やられたらやり返すべき。納得いかない。しっぺ返しするべき。負い目を感じるべき。

虚栄心・・・自分を良く見せるべき。実際よりも大きく見せるべき。

猜疑心・・・人には疑いを持つべき。自分のスキルや考え方を疑うべき。

団結心・・・仲間と協力するべき。

探求心・・・物事を追求するべき。追い求めるべき。

競争心・・・競うべき。負けてはならない。絶対に勝つべき。

忠誠心・・・尊敬する人に従うべき。

信仰心・・・大切にするべき。こうでなければならない。こうしなければならない。

自省心・・・反省するべき。

実際に私たちが治療して声のイップスを克服したプロの歌手、声優、一般人の方の克服例

上記で、声のイップスの克服方法をお伝えしましたが、中々ご自身に向き合い探していく事が難しいと感じたと思います。

そこで、実際に当院へご来院頂き、克服した声のイップスにお悩みの6名の症例を報告しますので、ご自身に当てはまるものがないか参考にしてみてください。

歌が歌えないシンガーイップス(ジストニア)と訴えるプロの歌手

歌う時に喉につっかかりがある。そして、大きな声を出すときの制限があるとの事。

条件は、ステージで歌うと反応するとの事でした。

イップスに繋がる原因は、

  • 情報(意味付けされた記憶)→過去に病院で8割までくらいしか治らないと言われた記憶。
  • 警戒心(信念)→本番大丈夫かな。
  • 信仰心(信念)→歌手としてお客さんから人気がなければならない。しかし理想と現実にギャップがある。
  • 情報(意味付けされた記憶)→ボイトレの先生に、あなたの歌い方は喉を潰しやすいと言われた記憶

これらを把握し、脳が反応する理由に慣れていった事で安定し、喉の症状を克服し、今現在ご活躍されています。

声のつまり痙攣性発声障害と訴える声優

声のつまり、喉のつまり、のどの異物感、空気が入る感じを訴え、投薬、漢方、鍼灸、カイロプラクティックを受けても改善しないとのことで当院へ受診されました。

条件としては、

  • セリフで下からトップをきかせる時
  • 相手を押さえつける様な声
  • 第一声
  • 店員さんなどに注文をする時
  • 「ま」「な」を発音する時
  • 低いところから高いとこへ切り替える時
  • 赤ランプが光っている時
  • 鼻にあてようとした時

などがありました。

イップスを引き起こす理由は、

  • 警戒心(信念)→同じ年の同業者、〇〇さんよりも売れない事への警戒。その人の事は好きなんだけど。
  • 繋がり・愛情(価値観)→ファンになってくれているのに、悪口をネットで言われる。理想はお互いに幸せを分け合いたい。悪口を言うならファンをやめて欲しい。
  • 信仰心(信念)→声優としてもっと上を目指すべき。業界ではファンの多い役者を使いたがる。ファンが少ないと人気がないと思われて使われなくなっちゃう。
  • 成長(価値観)→もっと色々な役をしっかりこなせる様になりたい。
  • 存在感(価値観)→もっと色々な現場に呼ばれる様になりたい。
  • 犠牲心(信念)→本当は違う事をしたいけど、声優業があるためできない。本当は声優業に苦手意識を持っている。
  • 成長(価値観)→もっと売れたい。
  • 特別感(価値観)→ツイッターのフォロワー数がもっと欲しい。
  • 信仰心→ファンの期待を裏切ってはならない。ファンのニーズ、需要に沿ったものを提供しなければならない。クライアントにはナチュラルにと言われ、ファンはアニメチックな声も求められる。狭間にいてどっちをやれば良いのか迷ってしまう。
  • 犠牲心(信念)→ある特定のプロデューサーが好きではないので、他の仕事が良いが、自分の事務所のトップに駄目と言われた。
  • 探究心(信念)→もっと抑揚をつけた声がしたい。でも苦手意識がある。
  • 復讐心(信念)→元恋人。もっと売れて見返してやりたい。
  • 存在感(価値観)→最近存在感が低い。5年くらい前に注目され始めた記憶への執着がある。

これらを把握し、脳が反応する理由に慣れていった事で安定し、喉の症状を克服し、今現在ご活躍されています。

歌で高音が裏返るシンガーイップスと訴えるプロの歌手

声をはると裏返る症状を訴える歌手。

はじめは高音が出なくなり、さらに中音域も裏返る様になったとの事。

症状が酷くなるにつれ、日常会話も声が出なくなったとの事。

ジストニアの専門病院、鍼灸に通っても変化がないとの事で当院へ受診されました。

イップスに繋がる理由として、

  • 自立心(信念)→ちゃんと歌手としてしなきゃ。
  • 信仰心(信念)→しっかり完璧に歌うべき。
  • 競争心(信念)→他のアーティストに負けたくない。
  • 存在感(価値観)→もっと評価をされたい。
  • 犠牲心(信念)→メンバーを満足させるために、自分の嫌な事でもメンバーのためにはやるべき。
  • 挑戦(価値観)→歌い方を変える。新しい歌い方を習得できて自分たちの曲に幅がもてる。また特定のライバルのアーティストは歌の幅が凄くその人の様になりたい。
  • 競争心(信念)→同じレーベルのアーティストにどうしても勝てない。
  • 自省心(信念)→メンバーに注意された事。
  • 忠誠心(信念)→みんなが納得できるものを作るべき。
  • 自尊心(信念)→自分の歌声に誇りも持っている。変えたくない。でもライバルに勝てないために幅をもたせたい。
  • 信仰心(信念)→お客さんをがっかりさせてはならない。
  • 恐怖(感情)→メンバーに求められている事ができているが不安。
  • 羞恥心(信念)→できない事は恥ずかしい。

これらを把握し、脳が反応する理由に慣れていった事で安定し、喉の症状を克服し、今現在ご活躍されています。

声が出にくい、声がつまる発声障害と訴える声優

原稿を読む時だけ、症状がでるという患者様。

声のイップスに繋がる原因として、

  • 逃避(感情)→クライアント全般に対して。その背景には、ちゃんとやらなきゃ。しっかり良いものを提供しなきゃ。ちゃんと仕事をしなきゃ。
  • 成長(価値観)→自分の理想が10だとすると現実の自分は1。
  • 貢献(価値観)→前回のクライアントに対して、自分の中では、しっかりと貢献できていない感覚。
  • 復讐心(信念)→自分に対しての復讐心。もっとこうしたいのにできない自分が許せない。
  • 慈悲心(信念)→自分に対する慈悲心。レッスンの先生に怒鳴られ、自分はできない人間だと思った。
  • 劣等感(感情)→共演者の方々と自分を比べて劣っていると感じている。
  • 警戒心(信念)→仕事が沢山入り出して、おわれている感じで、思い描いている演技が疎かになっている。
  • 信仰心(信念)→妻として、夫が忙しいので家の事をサポートしなければならない。本当は自分も仕事に集中したいのに、負担になっている。
  • 犠牲心(信念)→クライアントに対して、自分では本当はこうやりたい。こうした方が良いと思っても、クライアントの答えに従わなければならない。
  • 情報(意味付けした記憶)→声優はイップスになりやすいとインターネットで読んだ。

これらを把握し、脳が反応する理由に慣れていった事で安定し、喉の症状を克服し、今現在ご活躍されています。

原稿を読むと息苦しさを訴えるアナウンサー

原稿を読み上げると、呼吸が苦しくなる。酷いと倒れそうになる。と訴える患者様。

症状に繋がる原因は、

  • 自立心(信念)→仕事で、私がやらなきゃ。
  • 存在感(価値観)→過去、以前の会社で認められていない感覚。
  • 不安(感情)→私が原稿をしっかり読まないと放送事故になる。絶対に失敗できない。
  • 犠牲心(信念)→仕事に全てを捧げる。寿命が何十年縮まってもやる。この思いはみんな同じだろう。
  • 成長(価値観)→もっと訓練しないと。
  • 自省心(信念)→キャピキャピしている事の反省。
  • 警戒心(信念)→視聴者の方のために、絶対に間違えてはいけない。正確に読まなければならない。
  • 復讐心(信念)→前の会社に対して、見返してやりたい。

これらを把握し、脳が反応する理由に慣れていった事で安定し、喉の症状を克服し、今現在ご活躍されています。

日常会話で声が震える、カラオケで歌う時声が出ない、電話で声が震える発声障害と訴える一般の方

発声のふるえ、手のふるえを訴える患者様。

条件としては、

  • 電話の時
  • 歌う時
  • 人前で大きい声を出そうとした時
  • 誰かと話をしようとした時

などに条件に脳が過敏に反応していました。

イップスに繋がる原因として、

  • 復讐心(信念)→18年前の夫の事。
  • 競争心(信念)→ヨガの指導者であり、ヨガの指導者同士の会合での他の指導者との競争。
  • 過去の経験→13年前、娘の事で他の母友に色々言われた。母として良い像でいようとしたけど、結局は周りの目を気にしすぎて娘を傷つけていた。
  • 同情心(信念)→娘の立場として、自分に対して同情。中学生の時、母は弟の事ばっかり可愛がっていた。
  • 貢献(価値観)→ヨガの指導者として、どういうビジョンでやっていくかが不明確。やらなければならないと思っているが、自分の目指しているところがわからない。
  • 信仰心(信念)→母として、自分の子供が周りに迷惑をかけない様に教育すべき。
  • 存在感(価値観)→ヨガの指導者としてもっと出来るはずだ。
  • 貢献(価値観)→過去、会社員だった時、自分が劣っている感覚があった。てきぱきと仕事が的確に周りの会社員はできていたが、私はできない。私よりも年下の人にできて私にはできなかった。
  • 自省心→母として12年前、子供を怒って外に出そうとして子供の手を挟んで怪我をさせた。
  • 警戒心→ヨガの指導者としてのメニュー作り。フィットできているかという不安。

これらを把握し、脳が反応する理由に慣れていった事で安定し、喉の症状を克服しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

声のイップスについてまとめると、

  1. イップスとは、脳が勝手に喉周辺の筋肉へ異常な命令を出している状態。
  2. 声のイップスを克服する場合、過去の記憶、現在の状況、未来への予想のいずれかに脳が過敏に反応しているので、その出来事を明確にする。
  3. 次に、その時の感情を把握し、その感情を湧かせるご自身の価値観や信念を把握する。
  4. 中々治らない場合、過去の経験(ずっと治らないから私のイップスは治らないはずだ。など)や過去に仕入れた情報(病院の先生にイップスは治らないと言われた。など)がイップスを治りにくくしている事に気付く必要がある。

となります。

ご自身に向き合う事はとても大変だと思います。

しかし、私たちのところへ相談された患者様は声のイップスを克服し、現場に復帰されています。

もし万が一、この記事を参考にして、向き合っても、症状が改善されない場合は、脳と体、心と体の関係性に着目した専門家へご相談される事をおすすめします。

あなたの辛いイップスが一日でも早く克服できる事を心から願っております。

最後までお読み頂きありがとうございました。

この記事の参考文献

  • ジストニア診療ガイドライン2018:日本神経学会
  • ジストニアのすべて:梶 龍兒
  • 体の不調は脳がつくり、脳が治す:保井志之
  • 「こころ」はいかにして生まれるのか最新脳科学で解き明かす「情動」:櫻井武
  • コーピングのやさしい教科書:伊藤絵美
  • 記憶と情動の脳科学:ジェームズ・L.マッガウ, 久保田 競, 大石 高生
  • 薬に頼らず家庭で治せる発達障害との付き合い方:Dr.ロバート・メリロ
  • 心身条件反射療法研究会資料
  • コーチング・クリニック:ベースボール・マガジン社
  • コーピングのやさしい教科書:伊藤絵美

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