ジストニアの指の症状にお悩みのあなたへ。
このような事でお悩みではないですか?
- 指が勝手に動く
- 指が常に突っ張る
- 字を書く時に震える・力が入りすぎる
- キーボードを上手く打てない
- 病院に行っても原因不明と言われ不安になっている
- 治すには手術しか方法は無いと言われたが副作用が怖い
- もしかしたら服用していた薬が原因かもしれないと不安になっている
- なぜ私だけがジストニアになったのか納得出来ない
またジストニアを治して元の生活に戻りたい!そう強く思っては無いですか?
ご安心下さい。
そんなあなたへ向けてこの記事を書きました。
この記事を読めば
- ジストニアの原因
- ジストニアが病院で治療しても中々治らない理由
- ジストニアの手術の副作用
- ジストニアの原因となる薬
そして病院では教えてくれないジストニアを克服するための二つの方法が分かります。
この記事は医学本、医学文献、また実際に当院でジストニアを克服した患者様を参考に書きました。
この記事を読む事であなたのジストニアを克服する事が出来れば幸いです。
ジストニアとは
ウィキペディアではこのように説明しています。
中枢神経系の障害による不随意で持続的な筋収縮にかかわる運動障害の総称。姿勢異常や、全身あるいは身体の一部が捻れたり硬直、痙攣といった症状が起きる。
またジストニアの症状として
ジストニアは、定型的(patterned)な異常な筋収縮が特定の姿勢や運動に祭して見られる場合に考える。その運動は、しばしば反復したり、ねじれを伴っていることもある。持続する姿勢異常、体のふるえ、開眼困難、声のとぎれ、あるいは頭痛、肩こり、腰痛などの多様な症状がジストニアによって生じる。
引用:ジストニア診療ガイドライン2018
と記されています。
つまりジストニアとは中枢神経(脳・脊髄)の障害により生じ、自分の意思で動かそうとしていない筋肉が勝手に動いてしまう症状のことを言います。
指のジストニアの症状
主な症状は
- 字を書く時に手が震えてしまう
- 字を書く時に指に力が入りすぎてしまう
- タイピングをする時に上手く打てない
- お金を払う時に手が震えてしまう
- 上手くものが掴めない
- 常に手首が曲がってしまう
- 常に手が震えてしまう
- 常に手に力が入ってしまう
などがあります。
ではなぜそのような症状が出てしまうのでしょうか?
ジストニアの原因とは
ジストニアとは現代の医学ではその殆どが原因不明とされています。さまざまな関係性からもしかしたらこれが原因ではないか?と考えられているジストニアを二つ紹介します。
遺伝性ジストニア
遺伝性ジストニアとは遺伝子がジストニアになるように設計されている状態で生まれてくるので生まれながらにしてジストニアとなります。
しかしながらこの遺伝性ジストニアは、ジストニアの遺伝子を持っているにもかかわらず、生涯ジストニアを発症しない場合もあります。
つまり遺伝子の要因の他にもジストニアとなる原因が隠されています。
薬剤性ジストニア
薬剤性ジストニアとは主に中枢神経に作用する薬が危険因子とされていて、これらの薬にはドパミン拮抗作用があります。
ドパミン拮抗作用があると錐体外路(体の細かい動きを制御する部位)が正常に働かなくなり薬剤性ジストニアになると考えられています。
しかしながら薬剤性ジストニアも遺伝性ジストニアと同様に、中枢神経に作用する薬を飲んでもジストニアを発症しない場合があります。
つまり薬の他にも要因が隠されています。
薬剤性ジストニアの要因となる薬一覧
- 抗精神病薬
- モノアミン(ドパミン)枯渇薬
- 抗うつ薬(スルピリド)
- 坑不随意運動薬(チアプリド)
- カルシウム拮抗薬
- 制吐薬
- 坑めまい薬
- 選択的セロトニン再取り込み阻害薬
- セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬
- 三環系抗うつ薬
- 抗てんかん薬
- 抗ヒスタミン薬
- リチウム
- 坑認知症薬
- 坑寄生虫薬(アルベンダゾール)・・
では何が本当のジストニアの原因なのか次の項目でお読み下さい。
ジストニアの隠された原因
前述したようにジストニアの原因は明らかになっていません。
しかし私たちは多くのジストニアに悩む患者様を助ける事が出来ています。
その理由は脳科学、心理学、ストレスとの関係に着目し臨床を通してジストニアの隠された原因を知る事が出来たからです。
ジストニアの隠された原因を一言で言うとストレスです。
さらに詳しく言うとストレスを正しく認知出来ていない事です。
※心理学で認知とは物事を認識し、それが何であるか判断したり解釈する事です。
病院に行っても治らなかった理由とは
あなたが病院に行っても治らなかったのなら、それはあなたのジストニアの原因に対しての治療ではなかったと言えます。
病院での治療でボツリヌス毒素治療をしても治らない、内服薬を飲んでも治らない・・・
本当に筋肉の異常運動が結果ではなく原因なら、ボツリヌス毒素治療で筋肉の運動を抑えてあげればジストニアは克服出来ます。
しかし筋肉が異常運動を起こすのは、その筋肉を支配している神経が異常な命令を出しているからです。さらに言えばその神経の上位に位置する脳が異常な命令を出しているから筋肉が異常運動を起こします。
つまり末端の組織(筋肉)に対して治療をしても根治する事が難しいのが現状です。
なのでボツリヌス毒素治療、内服薬を試しても治らなかった場合に手術の選択肢があります。
手術によるジストニア治療・副作用
手術は神経を遮断する【選択的末梢神経遮断術】と、脳に対しての手術【定位脳手術】があります。
どちらも有効性は報告されています。
しかし、手術をしても症状が改善せずに、当院へご来院される患者様がいらっしゃるのも事実です。
それから手術での副作用も報告されています。
ジストニア治療の手術での副作用として、創部感染や皮膚壊死が5〜20%の確率で起こりますが、死亡を伴う重篤な転帰は極めて稀となります。
指のジストニアを自宅で治す
ここまでで病院での治療方法とジストニアの原因が筋肉では無く、神経と脳だとご理解いただけたかと思います。
ここから異常な命令を出している神経を正常に戻す運動療法と、異常な命令を出している脳を正常へと安定させる心理療法をご紹介します。
運動療法
運動療法では実際に体を動かし、指のジストニアに関係がある神経を正常へと戻して行きます。
小脳
小脳は運動の再命令を行います。この機能が正しく使われないと指の力が入りすぎてしまったり、手が思うように動かなくなります。
小脳の機能低下がある運動を確認し調整しましょう。
ロンベルグ兆候
両目を閉じた状態で足を揃えて立ち、その状態をキープしましょう。この際に左右にふらついた場合、異常となります。異常だった場合は同じ検査を行った後にその場で二回深呼吸をして調整をしましょう。
片足立ち
片足で立って目を瞑ります。バランスがとれない場合や、フラつきがあると異常です。10〜20秒リハビリし、その後2回深呼吸し調整しましょう。
画像は右足で行っていますが、左足も検査し異常があれば調整しましょう。
ピアノムーブメント
両手を前に出した状態で親指から小指にかけてピアノを引くように指を動かしましょう。この際に指の動かし方に違和感があれば異常となります。異常の場合、10回程度繰り返し同じ検査を行った後に二回深呼吸をして調整をしましょう。
手の回内回外運動
足を閉じて起立し、手を前に差し出します。そこで高速でバイバイを行ないます。
両手とも遅い場合や、左右に少しでも差がある場合は異常です。10〜20秒程リハビリした後大きく2回深呼吸し調整しましょう。
前方挙上テスト
目を閉じた状態で両腕を上にあげます。この際に腕の高さに左右差がある場合は異常です。異常の場合、同じ検査を行った後に二回深呼吸をして調整をしましょう。
脳神経
次に指のジストニアと関係性がある脳神経を確認し調整していきましょう。
動かして違和感やツッパリ感があれば異常です。異常がある動きをした後に二回深呼吸をしましょう。
副神経(僧帽筋)
僧帽筋(肩をすくめる)・・・右と左を行い、左右差を比較してください。動きが悪い方、ツッパリ、つまりを感じるなどの側に異常があります。
副神経(胸鎖乳突筋)
胸鎖乳突筋(顔を横に向けて頭を曲げる)・・・これも右、左、どちらも検査しましょう。力が入りにくい、違和感などがあれば異常です。
指・手の筋肉
次に指や手を動かす筋肉を支配している神経を確認し調整していきましょう。
動かして違和感があれば異常です。違和感がある動きをした後に二回深呼吸をしましょう。
心理療法
運動療法は神経に対する検査・調整方法でした。
次に脳の安定化を取り戻す為の心理療法をお伝えします。
前述したように指のジストニアはストレスと深い関係性があります。
逆に言えばストレスを克服する事が出来ればジストニアを克服する事が出来ます。
ここから実際に私たちが臨床や研究会を通して学んだストレスとなる心の状態とその克服方法を解説していきます。
脳を過剰に興奮させてしまうストレスに対する9つの感情
感情とは、何かの出来事(ストレス)により起こります。
ポジティブな感情、ネガティブな感情のどちらでも過剰になると脳へのストレスとなります。
まずはあなたにはどのような感情があるのか下記を参考に考えてみましょう。
意欲
例:仕事で成果を出して認められたい!もっと頑張ろう!
義務
例:仕事は正確にこなさなければいけない!ミスをしてはいけない!
期待
例:もっと仕事の成果をあげて出世したい!上司にもっと優しくして欲しい!
喜び
例:初めてプロジェクトのリーダーになれた!嬉しい!
連帯感
例:プロジェクトの仲間と仲間意識を持たないと!みんなで協力したい!
優越感
例:同期より成果を出せた!このまま差をつけたい!
恐怖
例:このプロジェクトを失敗する事が怖い!
逃避
例:仕事でミスをした!会社に行きたくない!
劣等
例:同期に仕事の成果で負けた!悔しい!
感情の背景に隠された今までの人生経験から作られた13のルール
感情の背景には自分のルールがあります。
ルールとはこれまでの人生経験から作られた考え方のクセです。
この考え方のクセがあるからこそ「〜でなければいけない」「〜であるべきだ」と様々な出来事に対して判断を入れてしまいます。
その結果、自分のルールに反する事が起こるとストレスとなり、脳を刺激する感情が生じます。
例えば、自立しなければいけないとのルールがあった場合、実際に自立する事が出来ていないと、「なんで周りの友人は自立出来ているのに自分は出来ないんだろう」と劣等感という感情が過剰になり脳を刺激します。
ただしルールがある事が悪い事ではありません。
自分のルールに気づく事が出来ていないからこそ、「なぜ自分は今こんな感情になっているんだろう」と深い心の状態を理解する事が出来ません。その事が脳への強いストレスとなります。
まずは自分にはどのようなルールが隠されているのか下記を参考に考えてみましょう。
自尊心
例:簡単に説明すると(プライド)です。今まで努力をしてきたから他の人に負ける筈がない。今まで成功してきたから失敗する筈がない。というルールです。
自立心
例:自立しなければいけない。親を頼ってはいけない。自分で考えて行動しなければいけない。というルールです。
犠牲心
例:自分が犠牲にならなければいけない。子供の為に自分のやりたい事を我慢しなければいけない。仕事で会社の為に犠牲にならなければいけない。というルールです。
利己心
例:自分の利益を守らなければいけない。他の人に迷惑をかけても自分の利益を守らなければいけない。というルールです。
警戒心
例:警戒するべきだ。気をつけるべきだ。上司に嫌われたら出世できないから嫌われないようにしなければいけない。子供が道を外さないように気をつけなければいけない。というルールです。
執着心
例:良くも悪くもこだわりを持つべきだ。仕事で成果をあげることにこだわるべきだ。友人は自分のメリットになる人を選ぶべきだ。というルールです。
虚栄心
例:自分をより大きく見せるべきだ。仕事ができるように見せるべきだ。運動ができるように見せるべきだ。人格者だと思われるべきだ。というルールです。
猜疑心
例:疑うべきだ。人の言動を何か裏があるのではないかと疑うべきだ。というルールです。
団結心
例:団結するべきだ。目標に向かって一体感を持つべきだ。チームが協力して助け合うべきだ。というルールです。
探究心
例:物事を追求するべきだ。趣味でしているゴルフを追求してうまくなるべきだ。仕事の内容をより勉強するべきだ。というルールです。
競争心
例:競い合うべきだ。同期とは競い合いお互いを高めるべきだ。後輩には負けることは許されない。というルールです。
忠誠心
例:相手に誠意を持って尽くすべきだ。上司の考えには従うべきだ。自分の考えより上司の考えを優先するべきだ。というルールです。
自省心
例:反省するべきだ。仕事で部下に強く指導したことを反省するべきだ。家族より仕事を優先していることに反省するべきだ。自分の体を酷使していることに反省するべきだ。というルールです。
あなたが求めている6つの価値観
価値観とはあなたが無意識に求めている事です。
求めているが満たされていない現状に脳はストレスとして感じます。
まずはあなたが何を求め、何が満たされていないのか下記の例を参考に考えてみましょう。
安心・安定
例:もっと安定した収入が欲しい!安心した将来を送りたい!
刺激・変化・挑戦
例:マンネリ化した現状を変えたい!新しい事に挑戦したい!
存在感・重要感・特別感
例:部下や上司から必要とされたい!もっと頼られたい!
つながり・愛情
例:家族からの愛情をもっと欲しい!自分も家族に愛情をあげたい!
成長
例:もっと自分のスキルを高めて出世したい!
貢献
例:今までお世話になった人に恩返しをしたい!
思い込みがジストニアを治す力にブレーキをかける?
思い込みで本当にジストニアが治らなくなるの?と思われる方もいると思います。あなたは 【パブロフの犬】という実験をご存知でしょうか?
パブロフの犬とは
一般的に「パブロフの犬」としてよく知られる実験である。犬のほおに手術で管を通し、唾液の分泌量を測定した。ベルを鳴らしてからエサを与える事を繰り返した結果、ベルを鳴らしただけで唾液を出すようになった。
さらにベルを鳴らし続けると次第に反応は消えていくが、数日後同様の実験をしても犬は唾液を分泌する。前者を『消去』と言い、後者を『自発的回復』と言う。
この実験では犬の条件反射を取り上げていますが、人間でも同様のことがおきます。例えば過去に怪我をした場所が、怪我は治っているのに古傷が痛む。特定の場所に行くと動悸がする。などと、過去の出来事によりその記憶が強く残ると、体には異常はないが症状が出続けることがあります。このことが治す力にブレーキをかける思い込みにも繋がります。
それでは人間の心理にはどのような思い込みがあるのか解説していきます。
治す力にブレーキをかける3つの思い込み
経験
- 長い間ジストニアでいるから自分はもう治らないんだ。
- 過去に指を怪我をした経験から自分はもう治らないんだ。
情報
- 病院でジストニアは治らないと言われた。
- 本やインターネットでジストニアは治らないと書いてあった。
大切な事はその経験や情報が治す力に制限をかけていると認識する事です。そしてジストニアはストレスと関係があり、ストレスに適応することができれば治るんだと、思い込みによるブレーキを外してあげることです。
肯定的な意図
肯定的な意図とは全ての人に当てはまる事ではないですが、中々治らない人は、自分がジストニアでいる方が得られる事があるという心理状態になっている場合があります。
ジストニアに苦しんでいるのに、得られることなんかあるわけない!と思われると思いますが、あなたはこのような考えや経験をした事はないですか?
『明日仕事に行きたくないなぁ。風邪を引いたら行かなくてもいいのになぁ。』と考えていると本当に体が重だるくなってきた経験。
『上司に毎日説教を受けている、なんで自分ばっかりこんな目に合わなければいけないんだろう』と思っていると具合が悪くなってきた経験。
これらの経験こそが肯定的な意図といい、具合が悪くなる事で得られる事がある心理状態です。もちろん全ての人に当てはまる状態ではないので、もしかしたら自分にもそのような考えがあったのかもしれない。と客観的に下記を参考に考えてみましょう。
ジストニアでいる事で得られると感じる4つの深層心理
正当な言い訳
例:ジストニアでいる事で仕事が進まなくもしょうがない。
正当な評価
例:ジストニアなのに仕事を頑張っている事で上司や友人、家族などの評価が上がる。
周囲からの思いやり
例:ジストニアでいる事で職場や家庭で優しくしてもらえる。
被害者、犠牲者である承認
例:重労働をしている事をジストニアの症状がある事で周りの人に認めて欲しい。
心理療法で大切なこと
ここまでで色々な人間の心理状態を理解出来たかと思います。
心理療法で大切な事は等身大の自分を素直に受け入れる事です。
自分の事を素直に受け入れる事が出来れば自然と考えや行動が変化していきます。自己否定はせずに、まずは自分の無意識に考えている事を受け入れて下さい。
日本の精神医療は欧米諸国に比べて大幅に遅れている
日本の精神医療は簡単に言うと画像所見・検査結果でしかみていません。その為その人個人の精神面をみているのでは無く、統計上最も当てはまるであろう病名を考え、最も当てはまるであろう薬を出します。
だからこそ、うつ病などの精神疾患にかかった場合の第一選択に薬を処方する場合がとても多いのです。
反対に欧米諸国では国が精神疾患のガイドラインとして、精神疾患の第一選択は認知行動療法を推奨しています。
認知行動療法とは
認知療法・認知行動療法は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。認知は、ものの受け取り方や考え方という意味です。ストレスを感じると私たちは悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいきますが、認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。
- マニュアル通りに行動する事。
- 決められた処方箋を出す事。
- 人では無く画像を見る事。
これが現代の日本の医療です。
もちろん構造的に画像で判断するのは重要ですし、画像で判断しなければ治らない病気もたくさんあります。
しかしそれだけでは心が原因のジストニアを克服するは難しいです。
指のジストニアを克服した患者様の症例(一部紹介)
手の震えに悩む患者様の症例
【症状】
- 字を書くとき、タイピングをするときに手が震えてしまう
神経の検査と調整をした後に、脳への刺激となるストレスを検査した結果
- 部下を指導する立場なので、責任をもち指導しなければいけない
- 両親を安心させる為に自立しなければいけない
- 母親に自分の気持ちを隠したいが全てを見透かされていると感じている
- 海外で仕事をしたい意欲があるも自分の好きな事をして家族に迷惑をかけてしまうことへの反省
- 母から見捨てられてしまうのではないかという恐怖
- 家族から自分は重要だと思われたい
以上の事を認識し受け入れた事でジストニアを克服する事が出来ました。
痙性書痙(手のジストニア)に悩む患者様の症例
【症状】
- 字を書くときに手に力が入りすぎてしまう
神経の検査と調整をした後に、脳への刺激となるストレスを検査した結果
- 自分の誇りを守りたいから業務で失敗したくない
- 子供の時に集団と違う行動をしたら笑われた経験
- 新しい人間関係で自分が認めれるか不安
- ネットで痙性書痙は治らないとの情報
- 親が望む自分でいることへの義務感
- 自分が兄弟の中で特別な存在だと思われたい
- 過去に書道を習っていたから自分は字が上手くなければいけない
- 自分は優秀でいる為にさらに成長しなければいけない
以上の事を認識し受け入れた事でジストニアを克服する事が出来ました。
ジストニアによる指以外の症状 【痙性斜頸(首のジストニア)】
冒頭でもお伝えした通り、ジストニアは全身に発症する可能性があります。
その中でも多いのが痙性斜頸(首のジストニア)です。
興味がある方はこちらの記事よりお読みください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事についてまとめると
- ジストニアとは自分の意識とは関係なく指や手首が震えたり、力が入りすぎてしまう。
- ジストニアの原因は不明の場合が多く、多くは心因性ジストニアである。
- 病院でのジストニア治療は効果がない場合もある。
- 心因性ジストニアで大切な事は自分のメンタル面を理解し等身大の自分を受け入れる事。
ジストニアとなり辛い日常をこの記事を読むことにより克服出来たら幸いです。
もし万が一、こちらの記事で向き合っても、ジストニアが克服できない場合は、脳と体、心と体の関係性に着目した専門家へご相談される事をおすすめします。
この記事の参考文献
- ジストニア診療ガイドライン2018:日本神経学会
- ジストニアのすべて:梶 龍兒
- 体の不調は脳がつくり、脳が治す:保井志之
- 「こころ」はいかにして生まれるのか最新脳科学で解き明かす「情動」:櫻井武
- コーピングのやさしい教科書:伊藤絵美
- 記憶と情動の脳科学:ジェームズ・L.マッガウ, 久保田 競, 大石 高生
- 薬に頼らず家庭で治せる発達障害との付き合い方:Dr.ロバート・メリロ
- 心身条件反射療法研究会資料
- コーチング・クリニック:ベースボール・マガジン社
- コーピングのやさしい教科書:伊藤絵美