自律神経失調症による肩こり・頭痛に悩まされているあなたへ
このようなことで悩まされていませんか?
- 肩こりがひどく仕事に集中できない。
- 肩こりを我慢していると頭痛がでてくる。
- 酷くなると腕や手に痺れや痛みがある。
- 頭痛が怖い。
- マッサージに行きそのときは楽になるが翌日には肩こりになっている。
- 肩こり頭痛が原因でイライラしてしまう。
- 薬の副作用が怖くもう飲みたくない。
肩こりや頭痛があることで日々ストレスを感じとても辛いですよね。
いろいろ試してみたが根本的に治すのは難しいと思われているのではないでしょうか。
この記事では、長年肩こり、頭痛に悩まされていた私が普段しているセルフケアや実際に患者様にしている治療で得た経験や医学本をもとに、肩こり頭痛の原因、自力で出来る肩こり頭痛の治し方を解説しています。
この記事を読み実践する事で、あなたの悩みである自律神経失調症による肩こりや頭痛が1日でも早く克服できることを願っています。
自律神経失調症とは?
自律神経失調症とは、厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネットでは以下のように述べられています。
自律神経失調症は、自律神経がストレスによって正常に機能しないことによって起こるさまざまな症状の総称です。
神経は「中枢神経」(脳と脊髄)と体中に張り巡らされている「末梢神経」に分けられます。
末梢神経は意思によって身体の各部を動かす「体性神経」と意思に関係なく刺激に反応して身体の機能を調整する「自律神経」に分けられます。暑いときに手で仰ぐのは体性神経、汗が出るのは自律神経の働きです。この自律神経は、交感神経と副交感神経という逆の働きをする2つに分かれています。交感神経は身体を活発に動かすときに働き、副交感神経は身体を休めるときに働きます。これらが互いにバランスを取りながら身体の状態を調節していますが、このバランスが崩れることがあり、その原因として、不規則な生活によって自律神経が興奮し続けたり、ストレスによる刺激、更年期におけるホルモンの乱れ(更年期障害)、先天的要因などが挙げられます。
全身的症状としてだるい、眠れない、疲れがとれないなど、器官的症状として頭痛、動機や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、下痢や便秘、冷えなど多岐にわたります。
精神的症状として、情緒不安定、イライラや不安感、うつなどの症状が現れることもあります。
引用元:e-ヘルスネット(厚生労働省)
また、広辞苑には以下のように記載されています。
自律神経系の失調による症状。神経が原因で起こる、倦怠・のぼせ・冷え性・めまい・頭痛・肩こり・動悸・息切れ・食思不振・腹痛・便秘・下痢・多汗・無汗・不安・抑鬱など人それぞれ訴えや程度が違い内臓などには異常がない状態のこと。不定愁訴症候群。
引用:広辞苑(第四版)岩波書店
これらをまとめると、自立神経(交感神経、副交感神経)のバランスが崩れ体の機能調節が上手く出来なくなる為に、様々な症状が出現した状態と言えます。
自律神経失調症による肩こり・頭痛の原因
自律神経失調症による肩こり・頭痛の原因は、体や心にストレスがかかることで脳の機能に異常が生じた状態です。
しかし急に脳の機能に異常が生じた状態。と言われてもよく分かりませんよね。
なのではじめに脳の機能について説明していきます。
私たちの体は脳からの命令によって動いてます。
その為、筋肉や内臓など体の全ての器官は、脳から神経の命令を受けとることで動くことができます。
無意識に行なっている運動は神経の命令により動いているのです。
なので今も一定の早さで目を動かし、この文を読んでいたり頭を一定の位置に固定した状態を保つことができます。
もしも神経が筋肉に命令を出していなかったら今の視線や姿勢をキープできず崩れ落ちてしまいます。
さらには、心で感じたことも脳で処理され無意識に筋肉を動かします。
例えば、嬉しいと感じた時に不意にガッツポーズをしたり、イライラすると人によっては頭をかいたり、足を小刻みに揺すりますよね?
これも脳が心の情報に対して無意識に働いているのです。
このように脳は常に様々な情報を処理し体に命令を出す役割があります。
この脳の機能を異常にさせるのがストレスになります。
肩こりや頭痛を引き起こすストレスは
- 体に無理な体勢や持続的なストレスがかかること。
- 心にストレスがかかること。
と大きく2つあります。
体に無理な姿勢や持続的な負荷がストレスとなり肩こり頭痛を引き起こす
体に無理な姿勢や持続的なストレスとは、いわゆる不良姿勢や長時間の同一姿勢のことです。
しかし不良姿勢や長時間の同一姿勢はしようと思ってしている訳じゃありませんよね?
気づいたら自然とそのような姿勢になっていると思います。
これは脳がいかに効率良くエネルギーを使わずに動くかといった結果になります。
なので脳はすぐに不良姿勢や長時間の同一姿勢が自分自身にとって悪影響だと判断できません。
いかに効率良く過ごすかに焦点を置いているので一定の姿勢を保ちエネルギーの消費を抑えようと脳は神経に命令を出し筋肉にその状態を維持しろと無意識に働かせます。
しかし一定の限度を超えると筋肉から脳へフィードバック(今の状態を脳へ伝えること)が起こります。
そのフィードバックとは、頭を支えている首や肩(背中)といった同じ筋肉しか使わないでいることで栄養や酸素が少なくなり、このままでは危険だ(=ストレス)という情報です。
そうすると脳は危険(ストレス)を回避しようと体を活発に働かせる交感神経に命令をだし、心臓の働きを高め循環をよくするのと同時に、違和感や痛みの信号を過度に受け取ります。
その違和感や痛みが「肩こり」です。
さらに不良姿勢や同一姿勢が続くことで首や肩、背中の筋肉と繋がってる頭の筋肉にも負担が広がり、栄養や酸素が行かなくなることで「締め付けるような頭痛」が起きます。
また首や肩の筋肉が脳に向かっている血管や神経を圧迫し脳に十分な酸素や栄養が行かなくなることでズキズキと「脈を打つような頭痛」が起きます。
その他に、
- 体の中の酸素が少なくなることで息切れや倦怠感、めまい
- 心臓の働きが活発になることで動悸、のぼせ、多汗
- 不良姿勢や長時間の同一姿勢に胃腸が圧迫され、胃痛や腹痛、便秘、下痢
などの症状が引き起こされます。
心にストレスがかかると肩こり頭痛を引き起こす
心にかかるストレスとは、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚)で感じた情報に対して湧いた感情が脳の機能を異常にさせることです。
ジェットコースターに乗っているのをイメージして下さい。だんだん上昇していく時人それぞれ思うことが違うと思います。
わくわくして「楽しみだ」と感じる人もいれば「不安」や「恐怖」を感じる人もいますよね。
その際に感じた情報が脳を異常に興奮させ筋肉を緊張させレバーを抑える手に力を入れ心臓の鼓動が早くなったりと無意識に危険を回避しようとする動きが起こります。
このように五感で感じた情報に対して体が反応します。
なので無意識に日常でジェットコースターに乗っているような感覚が起きていると脳の機能が異常に興奮し首や肩に力が入り、その状態が続き一定の限界を超えることで筋肉から脳へ危険を知らせ「肩こり」や「頭痛」を引き起こします。
さらに肩こりや頭痛に伴いイライラ、不安、うつ、食欲不振などの症状も合わせて出てくることがあります。
自力で出来る!自律神経失調症の肩こり頭痛の治し方
ストレスがあることで体に危険が迫っていると脳が判断し知られせる方法として肩こりや頭痛を引き起こしていました。
そのため体や心のストレスが脳に危険を知らせる前にストレスをなくさなければなりません。
そのストレスを改善する方法として、
- ストレスにより脳の機能に異常がないか特定する
- 脳の機能を安定させるツボを押して肩こり頭痛を治す方法
- 首周りや肩周りの筋肉に異常がないか検査をし調整する方法
- すぐ治らず何度も繰り返す肩こり頭痛の原因は「心のストレス」
- 病院でも用いる【認知】を変える方法でストレスがない日常へ
と4のパートに分けてお伝えしていきます。
ストレスにより脳の機能に異常がないか特定する
まずはじめにストレスにより脳の機能が異常になっていないか特定する必要があります。
脳の機能に異常がある状態でストレスをかけないようにと過ごしても元々機能に異常があれば肩こり頭痛に繋がりせっかくの行いが無駄になってしまいます。
なので脳の機能を正常に戻す必要があります。
正常に戻す方法として以下の2つの方法を試してみて下さい。
片足立ちテスト
転んでも危なくない場所で片足立ちになり目を閉じます。その状態で10秒以上立てるか見ていきます。
それぞれ左右で行なったあと、どちらの足の方がフラつきが大きいかバランスがとれないか特定して下さい。
やりにくい足側の脳の機能に異常が起きています。
そのため脳の機能異常を正常に戻す方法として10〜20秒ほど片足で立ち目を瞑りリハビリしたあと深呼吸することで安定を取り戻します。
VORテスト
両足を揃えて立ち、右手の親指を立てそのまま右腕を前方に出します。
次に立てた親指を見つめたまま顔を右に振り戻します。これをできるふだけ素早く行います。
このときに顔を横に振りながらも目線は右手の親指を離さないように注意して下さい。
そして左側も同様に行います。
以上の動作をした時にスムーズにできない、または目線が親指から離れてしまう側の脳に機能異常がみられます。なので上手くできない側を10回ほどリハビリした後深呼吸することで安定を取り戻します。
どうでしたか?脳の機能異常は特定できましたでしょうか?
もし上記の検査で問題がないときは脳の機能は安定しています。反対に脳の機能に異常がある方は反復的にリハビリを行うことで脳の機能は安定し肩こりや頭痛を治す事ができます。
しかし、脳の機能に異常が見られず肩こりや頭痛が出る人や脳のリハビリを行っても治らない人は、ストレスが一定の限度を超えた時だけ一時的に脳の機能に異常が起きている可能性があります。
ですので次に紹介するツボで脳の機能を安定させ肩こり頭痛を治す方法や、首周りや肩周りの筋肉に異常がないか検査をし調整する方法で一時的に起こる肩こりや頭痛の改善を計ってみて下さい。
脳の機能を安定させるツボを押して肩こり頭痛を治す方法
脳の機能が安定していても長時間ストレスに晒される環境や複数のストレスを同時に受けていると脳の機能に異常が生じ肩こり頭痛が起きます。
なのでストレスを溜めないように体に刺激を加え、その情報を脳へフィードバックさせることで一定の限度を超えず脳の機能は安定を保つことができます。
体に加える刺激として、ツボを使用します。
なぜツボを使用するのかと言うと、人間は脳から神経を返し筋肉を動かしていました。この時に送られている情報が電気の信号になります。
ツボは微量な電気が集まっている場所で、そこを刺激することで電気の信号(体の情報)を脳へ送ります。そうすることで脳はストレスと認識する前に体の情報をリセットさせます。
このようにツボは体の情報をリセットさせるスイッチの役割を持っています。
さらにツボを刺激するのと同時に呼吸を意識することでリラックスさせる副交感神経が働き脳を安定しやすくします。
ツボを押す時のポイントは
- 押した時に痛みや鈍い違和感がある場所を見つけます。(複数ある方は痛みが強い場所から始めます)
- 痛みや鈍い違和感があるツボを3秒〜7秒押しながら息を吐きます。(押す強さは気持ちいと感じる程度です)
- 押したツボを3秒〜7秒かけ力を緩めると同時に息を吸っていきます。
- この動作を2,3回繰り返し行います。
- 最後にもう一度同じツボを押し、最初に出ていた痛みや鈍い違和感が取れていれば一時的に起きた脳の機能異常が改善されています。(複数ある方は最初の1箇所のツボの刺激で他のツボの痛みや鈍い違和感がなくなることもあるので確認して下さい)
- 1日3回行う。
の手順にで行います。
それではツボをご紹介します。
【肩井】
肩に反対の手を乗せた時に中指の当たる場所になります。
【天柱】
後頭部を上から軽く押しながら指が止まった場所から少し外側にずらした場所になります。
【風池】
耳たぶの後ろにある骨と髪の生え際の真ん中の窪んだ場所になります。
【百会】
両耳を頭の上で結んだちょうど真ん中の場所になります。
【合谷】
親指を閉じた時に親指と人差し指の間にできる盛り上がりの真ん中の場所になります。
首周りや肩周りの筋肉に異常がないか検査をし調整する方法
次に首周りや肩周りの筋肉に異常が起きていないか検査をし調整させる方法を説明します。
筋肉には緊張しすぎていないかを感知するセンサーが備わっています。そのセンサーに異常が起きることによって筋肉が脳の方へ危険が迫っているという情報をフィードバックさせます。
なので、その筋肉のセンサーに異常がないか検査をし調整する必要があります。
検査と調整の仕方は以下の方法になります。
【首周りの筋肉】
頭を前後左右に動かし首の筋肉をストレッチするようにします。動かす方向の画像を説明の分の下に載せていますので参考にしてみて下さい。
そして動かした時に痛みや違和感、行きにくい方がありましたら筋肉のセンサーに異常が起きている事になりますので調整する必要があります。
調整の仕方として、異常(痛みや違和感、行きにくさ)が起きているのを感じた状態で深呼吸を2回行います。
そしてもう一度異常が出ていた方向に動かした時に最初感じていたものがなければ調整されています。
【肩周りの筋肉】
どちらか一方の肩をあらゆる方向に動かし肩の筋肉をストレッチするようにします。動かす方向の画像を説明の分の下に載せていますので参考にしてみて下さい。
そして首の時と同様に動かした時に痛みや違和感、行きにくい方がありましたら筋肉のセンサーに異常が起きている事になりますので調整する必要があります。
調整の仕方も異常(痛みや違和感、行きにくさ)が起きているのを感じた状態で深呼吸を2回行います。
そしてもう一度異常が出ていた方向に動かした時に最初感じていたものがなければ調整されています。
調整が終わりましたら反対の肩も同様に行い調整します。
以上の2つの方法ですぐ治らない場合や何度も繰り返す場合は心のストレスが脳の機能を異常にさせ肩こり頭痛を起こしています。
そのため心のストレスを認識し脳に慣れさせる必要があります。
次の章で、すぐ治らない場合や何度も繰り返す肩こり頭痛の原因である「心のストレス」と脳の機能異常について説明していきます。
すぐ治らず何度も繰り返す肩こり頭痛の原因は「心のストレス」
もし不良姿勢や長時間の同一姿勢が脳の機能を異常にしている場合は、飲み薬で脳の情報をリセットさせたり、ツボやマッサージの刺激を反復的に加えることで血流や神経の働きが正常に戻り脳の機能は安定します。
なので上記の治し方や薬、マッサージで改善されない場合は「心のストレス」が関係しています。
「心のストレス」は体に受けるストレスと比べて気づきにくいです。
なのですぐ治らず何度も繰り返す肩こり頭痛は根本的な原因である「心のストレス」に気づかず無意識のうちに脳の機能が異常を起こしています。
そして肩こりや頭痛で悩んでいる患者様は「心のストレス」に気づかない人が多く見られます。
心のストレスが何かを特定し意識に引き上げ気づかせることで脳はストレスに対する解決策やストレスに対する情報の処理能力が向上し安定します。
心のストレスが何かを特定する方法として、
- 肩こりや頭痛に繋がりそうな出来事を特定する。
- 肩こり頭痛に繋がる出来事に対して自分がどんな感情が湧いたか認識する。
- その感情を湧かせる捉え方を認識する。
- 特定した情報、感情、心の構造に対して客観的に受け入れる。
という順で進めていきます。
肩こりや頭痛に繋がりそうな出来事を特定する。
では肩こりや頭痛に繋がる出来事を特定しています。
ここで意識することが、現在、過去、未来の3つの時間軸で見ることです。
そして、患者様の多くが、仕事、家族、友人のいずれかに関係してます。
当院の患者様が実際に挙げた出来事の例として、
- 自分が求められている事をやらなければいけない。
- 経済的に安定して子供を助けてあげられるか。
- 仕事で結果を出さなければ次のチャンスを得られない。
- 友人とのつながりで気にしていることがある。
- 仕事では嘘をつかなければいけない環境にある。
- 会社内での繋がりを失ってしまう事の恐怖。
- 自分が自立し子供を育てる事に対しての不安。
このような出来事や負担になっているんじゃないかと思われることを書き出し普段あまり意識していない所を思い起こしてみます。
肩こり頭痛に繋がる出来事に対して自分がどんな感情が湧いたか認識する。
次に上記で挙げた出来事に対してどう思ったか、自分の感情を認識する必要があります。
- 自分が求められている事をやらなければいけない。→義務
- 経済的に安定して子供を助けてあげられるか。→不安
などこのように書き出します。
そして下記に脳の機能を異常にさせ肩こり頭痛を引き起こす感情の例を書き出したので参考にしてみて下さい。
- 意欲ー成し遂げる、頑張る、楽しみ
- 義務ーしなければいけない、責任、果たすべき
- 期待ー良い結果を望んでいる、可能性
- 喜びー楽しい、嬉しい、満足
- 連帯感ー周りに迷惑をかけてはならない、一体感、団結心
- 優越感ー優れている、出来がいい、嬉しい
- 恐怖ー恐い、怖い、不安、嫌悪、受け付けない
- 逃避ー逃げたい、避けたい、話したくない、近寄りたくない
- 劣等ー劣っている、出来が悪い
その感情を湧かせる捉え方を認識する。
心は物事の捉え方を元に感情を湧かせます。
冒頭の【心にストレスがかかると肩こり頭痛を引き起こす】の章で出した例のように、ジェットコースターを「楽しみだ」と思う人もいれば「怖い」「乗りたくない」と思う人もいますよね?
このようにジェットコースターに対して「乗るとスッキリする」とポジティブな捉え方と、乗ると「落ちる時の浮遊感が嫌だ」とネガティブな捉え方をする人に別れます。
なので捉え方の違いで湧いてくる感情にも変化が生じます。なので自分の捉え方を知る必要があります。
この捉え方の根底には【価値観】や【信念】が深く関係してきます。
そのためどのような【価値観】や【信念】を持っているか認識することで自分の捉え方が分かってきます。
まず【価値観】から説明していきます。
価値観とは、物事を判断する時の基準であり大切にしている気持ちのことを言います。
その大切にしている気持ちと現実にギャップが生じると感情が湧きます。自分自身にどのような価値観があるか、またその価値観と現実にギャップがあるか認識することが脳を安定させます。
脳の機能を異常にさせ肩こり頭痛を引き起こす感情の根底にある価値観を下記に挙げましたので確認してみましょう。
- 安心、安定を大切にする。
- 刺激や変化を求めて挑戦する。
- 自分自身の存在を認めてもらい、特別感や重要感を満たしたい。
- 周囲との繋がりや愛情を大切にする。
- さらに成長したい。
- 貢献したい。
続いて【信念】について説明していきます。
信念とは、自分のルールのことで「〜しなければならない」「〜するべき」を表します。
この信念と現実にギャップが生じる出来事が起こると感情が湧き脳の機能を異常にさせます。
また脳の機能を異常にさせ肩こり頭痛を引き起こす感情の根底にある信念を下記に挙げましたので自分自身にどのような信念があるか?、また信念と現実にギャップはあるのか?確認してみましょう。
- 自尊心ープライドを持つべき。自分を誇りに思うべき。
- 自立心ー何事も自分1人でやるべき。頼るべきではない。
- 犠牲心ー犠牲になるべき。我慢するべき。
- 利己心ー自分の利益を優先すべき。
- 警戒心ー気をつけるべき。避けるべき。
- 執着心ーこだわりをもつべき。固執しなければならない。
- 慈悲心ー悲しむべき。助けるべき。
- 復讐心ー仕返しをすべき。取り返すべき。反発すべき。
- 虚栄心ー自分を大きく見せるべき。見栄を張らなければならない。
- 猜疑心ー相手を疑うべきだ。自分の考えを疑うべきだ。
- 団結新ーチームで協力すべき。
- 探究心ー追い求めるべき。物事の本質を見極めるべき。
- 競争心ー負けてはならない。勝つべきだ。
- 忠誠心ー尊敬できる人に従うべき。
- 信仰心ー守らなければならない。大切にすべき。
- 自省心ー反省すべき。
- 羞恥心ー恥じるべき。見せるべきではない。
- 同情心ー共感しなければならない。情けをかけるべき。
特定した情報、感情、捉え方を認識し客観的に受け入れる。
肩こり頭痛を引き起こす出来事によって生じた感情が脳の機能を異常にさせ、感情が湧く捉え方(価値観、信念)を認識出来たと思います。
肩こり頭痛に繋がる捉え方(価値観、信念)には現実とのギャップがあるかと思います。
その価値観や信念と現実のギャップを生じることで脳の機能を異常にさせますので、「このような自分もいるんだ」と客観手に受け入れ現実とのギャップを埋めることが必要です。
ここまでをまとめると、
出来事を思い起こしてみる。
↓
その出来事で湧いた感情を認識する。
↓
感情を作り出す自分の捉え方(価値観と信念)を認識する。
↓
価値観と信念と言う自分の捉え方と、現実の出来事にギャップがあるか認識する。
↓
どのような所にギャップがあるか認識し客観的に受け入れる。ことで脳の機能は安定する。
のように深掘りする感覚で書き出すことで心のストレスが見えてくると思います。
そして普段の生活で感じているストレスも少なからず肩こり頭痛を引き起こす脳の機能異常に繋がりますので、ストレスとならないよう【認知】を変える必要があります。
この認知を変えることは、心療内科や精神科で実際に自律神経失調症の治療で行われています。
病院でも用いる【認知】を変える方法でストレスがない日常へ
気づかずに感じていることが多い「心のストレス」は上記のように意識に引き上げ客観的に認識することが必要になりますが、普段生活の中で感じているストレスが同時にかかるのも肩こり頭痛の要因の1つになります。
なのでストレスと判断してしまう【認知】を変えることで肩こり頭痛を引き起こす脳の機能異常を改善することができます。
心療内科や精神科ではカウンセリングという型式で行われます。
ストレスを特定しどうしてそのストレスが自分に悪影響を及ぼしているのか?どうしたら解決できストレスで無くなるのかを一緒に考えていきます。
このカウンセリングを通して自分の【認知】を知り、解決に導く新たな【認知】を生み出しストレスの見方を変えています。
認知とは物事の見方になります。
事実を偏って捕らえたり根拠のない憶測をもとに物事を見てしまうとストレスに繋がることがあります。
なので物事を見る時に、もう一人の自分を登場させ多角的かつ客観的に見るようにしましょう。
そして多角的・客観的に見た認知を書き出すことで、その後の結果や相手の考えが見えて来ると思います。
その新たな認知が生まれることでストレスを回避でき脳の機能に異常が生じなくなります。
最初は多角的・客観的に見るのは難しいと思いますが意識し積み重ねることで慣れてきます。
そして日常でストレスと感じていた事も実は自分にとっていい結果をもたらしていたのではないかと見方が変わり環境も良くなると思います。
実際に肩こり・頭痛を克服した患者様
実際に当院へ自律神経失調症による肩こりや頭痛で来院された患者様の声を一部ですがご紹介いたします。
うつ症状・腰痛・肩こり・頭痛・股関節の痛み・不安感にお悩みの患者様
●どの様な症状、お悩みで施術を受けられましたか?
うつ症状・腰痛・肩こり・頭痛・股関節の痛み・不安感
●数ある治療院から当院を選ばれた動機は何ですか?
ホームページで見つけて、院長のプロフィールを見て、信頼できると感じたからです。
●石井堂街の接骨院の施術を受けてのご感想や施術の結果をお聞かせください。
病院では薬を処方され、飲んでも治らなかった症状が6回の治療で良くなりました。
乾燥はとにかく説明が丁寧で、わかりやすく、自分の治る力を信じる事ができました。
●今、不調でお悩みを抱えている方で当院へまだ来院されていない方へメッセージをお願いします。
やっと主治医を見つけた感覚です。こんなに勉強されている先生はいないと思います。とにかくおススメです。
お名前 M.M 30代 男性 会社員 東京都世田谷区在住
※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
自律神経失調症・手足のしびれ・頭痛・のどの違和感にお悩みの患者様
●どの様な症状、お悩みで施術を受けられましたか?
自律神経失調症・手足のしびれ・頭痛・のどの違和感
●数ある治療院から当院を選ばれた動機は何ですか?
ホームページを見て、自分の症状に当てはまると思ったからです。
●石井堂街の接骨院の施術を受けてのご感想や施術の結果をお聞かせください。
初回の治療で呼吸が浅い感じが解消し、筋肉の収縮している感じも良くなりました。
6回の施術で手足のしびれと頭痛も完全に良くなりました。
●今、不調でお悩みを抱えている方で当院へまだ来院されていない方へメッセージをお願いします。
今までいろいろな病院や整体に行きましたが、石井先生が一番信用できます。
お名前 K.M 20代 男性 会社員 埼玉県在住
※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
自律神経からくる頭痛、腹痛、だるさにお悩みの患者様
・どのような症状、お悩みを解決するために当院(石井堂クリニカルオフィス)にご来院されましたか?
自律神経からくる頭痛、腹痛、だるさ
・体験しての感想、他院との違いなど、書き方は自由です。ご感想をお聞かせください。
ストレスを感じると必ず自律神経の症状が出ていました。
ストレスクリニックに15回程通い、他にも磁気刺激治療などをしましたが特に変化はありませんでした。
こちらではストレスを受けいれる為の方法を教えて頂きました。
今まではストレスを遠ざけるようにしていましたが、ストレスを受け入れてからは、症状が軽くなっていくのを感じました。
・今、お身体の不調でお悩みを抱えている方で当院へまだご来院されていない方へメッセージをお願い致します。
ストレスに対する心のあり方を教えてもらえます。
お名前 D.Y 30代 男性 会社員 東京都在住
※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 自律神経失調症による肩こり頭痛の原因は自律神経を支配している脳の機能が異常になり引き起こされる。
- 脳の機能が異常になる理由は、不良姿勢などにより筋肉からの危険信号・気づきにくい心のストレスが原因となっている。
- 不良姿勢などの体に対するストレスはツボや筋肉を刺激し、脳へ行く情報(不良姿勢など)をリセットさせる。
- 繰り返す肩こり頭痛は気づきにくい心のストレスが原因であり、過去現在未来の時間軸で脳の機能異常が起こりそうな出来事を見つけ、そのときに湧く感情を認識する。
- その感情の湧かせる捉え方の根底となる価値観や信念を認識する。
- 意識に引き上た感情や価値観、信念と現実とのギャップをあることで脳の機能異常が起こるのでその事実を書き出し客観的に受け入れる。
- ストレスと感じてしまう認知を変え、多角的に見ることで新たな認知が生まれストレスと受け取らなくなる。
となります。
自分自身と向き合ったことがない人だと難しいと思いますが、行動することで自律神経失調症による肩こり頭痛を改善できます。
そして、その後の人生に楽しみが増すと思います。
少しずつ始めることが肝心です。
慣れないことをするのは大変ですがコツコツ積み重ねることで効果が実感できると思います。
あなたの悩みである自律神経失調症によって起こる肩こり頭痛が1日でも早く克服できることを願っています。
もし万が一こちらの記事を参考に向き合ってみても改善されない場合は、脳と心と体の関係性に着目した専門家へご相談される事をお勧めいたします。
この記事の参考文献
- SEKI神経学勉強会配布資料
- 自律神経失調症の治し方がわかる本:村上正人、則岡孝子
- やさしい自律神経学命を支える仕組み:鈴木郁子
- 自律神経機能検査 第5版:日本自律神経学会
- ゆっくり呼吸のレッスン 自律神経が整う 血流がよくなる:小林弘幸、末武信宏
- 心はなぜ腰痛を選ぶのか サーノ博士の心身症治療プログラム J・E・サーノ
- やさしくわかる認知行動療法治療の流れと活用方法:福井至、貝谷久宣
- 深い疲れをとる自律神経トリートメント 船水隆広
- イラストで楽しく学ぶ取穴法 経穴インパクト 原田晃
- 閃く経絡 現代医学のミステリーに鍼灸の「サイエンス」が挑む ダニエル・オーキン
- 医道の日本 2018.6 Vol77 医道の日本 筋膜と発生学の新知見でわかった!経絡経穴ファッシア論 鍼灸はなぜ効くのか
- 心身条件反射療法研究会資料
- 不調が消え去る脳バランス体操 右脳と左脳が一瞬で整う:石井克昇