- 目を開けていられない
- まぶたがピクピクする
- 過度に眩しく感じる
- 目をつぶった方が楽
- 目が乾く
- 外を歩くと目を閉じてしまう
- 目がうっとうしい・ゴロゴロする
- 下を向いていたい
- まぶたが垂れる
- まばたきが多い
- 長年注射を繰り返したが完治しない
- 病院に行っても治らない

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)とは?
眼瞼痙攣とは左右のまぶたの筋肉が痙攣性(けいれんせい)の収縮を起こし、まぶたが開けにくい、まぶしい、目が乾くなどの症状を起こします。 またこの状態は特定の場面でだけみられる事もあり、例えば人と話している時、大事な試験がある時などにだけ起こる場合もあります。 下記参考眼瞼痙攣(がんけんけいれん、Blepharospasm)は両方のまぶたの筋肉が攣縮を起こし、まぶたが開けにくい状態をいう。不随意運動であるジストニアの一種で、局所性ジストニアである。引用:ウィキペディア
眼瞼痙攣は眼輪筋の痙攣を中心とした開瞼に関与する瞼裂周囲の筋の異常収縮により、不随意な閉瞼が生じ、円滑な開瞼に支障をきたすものである。引用:ジストニア診療ガイドライン2018
眼瞼痙攣の原因
眼瞼痙攣は多くの場合が原因不明だと言われています。 しかしながら眼瞼痙攣を発症する可能性があるものとして安定剤、睡眠導入薬、抗精神病薬などの中枢神経(脳と脊髄)に対しての内服薬が原因となる場合もあります。 内服薬による眼瞼痙攣は薬剤性ジストニアとも言われています。 ただし薬を服用していなくとも眼瞼痙攣となる場合があります。 『眼瞼痙攣の隠された原因』については記事の後半で詳しく説明していきます。 下記参考多くの場合は原因が不明ですが、安定剤、睡眠導入薬、抗精神病薬の連用や化学物質への曝露が原因や誘因になっている場合は、可能な限りこれらの薬の服用を中止したり、曝露しないようにすることが大切です。引用:日本眼科学会:目の病気 眼瞼けいれんと顔面けいれん
眼瞼痙攣と似ている疾患
眼瞼痙攣に似ている疾患として顔面痙攣があります。 まず眼瞼痙攣と顔面痙攣の違う点として、筋肉を動かしている脳神経が違います。 眼瞼痙攣はまぶたを上に持ち上げる筋肉である上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)を支配する動眼神経(どうがんしんけい)の異常です。 参照:上眼瞼挙筋 – Wikipedia 主な症状として 瞬きが増える、まぶたを開けていられない、まぶたを閉じた方が楽などまぶたの開け閉じに対しての症状になります 顔面痙攣は顔の表情を作る表情筋(ひょうじょうきん)などを支配する顔面神経(がんめんしんけい)の異常です。 参照:顔面神経 – Wikipedia 主な症状として 片側の目の周りがピクピク動く、片側の目の周囲の筋肉や口の周りの筋肉が勝手に動くなど、顔の筋肉が無意識に動く症状になります。 似ている疾患になりますが、次で紹介する【脳バランス体操】ではどこの脳神経が異常を起こしているのかを理解した上で検査・調整をすることでより効果的になります。自宅で眼瞼痙攣を治す為の【脳バランス体操】
眼瞼痙攣を克服するために重要な事は異常な命令を送っている神経を正常へと戻す事です。 また神経が異常な命令を送る理由の一つとして、脳がアンバランスな状態となっている事です。 この項目では脳がアンバランスとなる様々な刺激の検査と調整方法を解説していきます。脳をアンバランスにする【小脳の機能低下】
小脳とは主に学習のフィードバックを行います。 分かりやすく説明すると、左右の手を同じ速さで動かすとします。この際に小脳では『今、右手が左手に比べて遅れているからもう少し早く動かしなさい』と再命令をします。 この機能が学習のフィードバックです。 小脳の機能が低下していると大脳(筋肉を動かす命令を出す部位)へのフィードバックが正しく行えずに脳がアンバランスとなる刺激になります。 実際に小脳の機能低下があるか下記を参考に検査・調整をしましょう。 ロンベルグ兆候 両目を閉じた状態で足を揃えて立ち、その状態をキープしましょう。この際に左右にふらついた場合、異常となります。異常だった場合は同じ検査を行った後にその場で二回深呼吸をして調整をしましょう。





陰性

陽性
筋肉に異常な命令を送る【脳神経の機能低下】
神経が異常な命令を送っていることが病的な状態とは限りません。 ただ単純に正しく使えていないだけの場合が多々あります。 ここでは正しく使えていない眼瞼痙攣または類似する疾患の顔面痙攣に関係する脳神経の機能低下を検査・調整していきましょう。 動眼神経 動眼神経とは主に目を動かしたり、まぶたを持ち上げたりする筋肉に命令を送る神経です。 眼瞼痙攣の場合、動眼神経が機能低下している場合が多いので検査し、調整しましょう。- 目を上下左右に動かす。
- 目をぐるぐる回す。
- 鼻の頭を見るように左右の目を寄せる
- まぶたを上に持ち上げる
- 左右のどちらかの顔をしかめる(左右交互に行う)
治療をしないと悪化する?
眼瞼痙攣の初期の症状は自覚しづらい事がほとんどです。 その為、重症化してから病院に行く例が多くなります。 眼瞼痙攣の治療を早期から行わないと、初期の場合は症状は出たり出なかったりと間欠的に現れますが、徐々に常に症状を感じるようになり、歩行や運転などに影響が出始め、社会生活に多大な影響を及ぼす場合があります。 実際に臨床現場で眼瞼痙攣の患者様が来院をした理由を下記にまとめたので、当てはまる項目がないか確認してみましょう。- 眩しい
- 目を開けていられない・目をつぶったほうが楽
- 目が乾く
- 外を歩くと目を閉じてしまう
- 目がうっとうしい・ゴロゴロする
- 下を向いていたい
- まぶたが垂れる
- まばたきが多い
病院での治療法・リスク
眼瞼痙攣の治療法として病院ではボツリヌス治療・内服薬・手術があります。ボツリヌス治療
眼瞼痙攣のボツリヌス治療は、欧米のガイドラインでも第一選択と推奨されています。 異常な運動を起こしている目の周囲の筋肉に対して行います。効果があれば2~4ヶ月持続しますが、根本治療ではなく対症療法(病気を治すのではなく症状を和らげる)なので再発してしまう例もあります。 リスク(副作用)として、長期的に使用すると筋組織の破壊、運動神経(筋肉を動かす神経)の障害、感覚神経(知覚や、痛みを感じる神経)の障害、さらには非可逆性(元に戻らない)の組織破壊を起こし、筋肉が索状(さくじょう)に硬結(こうけつ)する美容上の障害も考えられます。内服薬
内服薬はボツリヌス治療より効果が劣り、あくまでも補助的な役割となります。その中でもトリヘキシフェニジル・クロナゼパム・ゾルピデムが有効とする報告があります。 リスク(副作用)として、眠気・ふらつきなどの影響で十分な量の内服が難しい場合が多く、逆に眼瞼痙攣を悪化することがあるとの報告もあります。手術
ボツリヌス治療での効果が不十分であった場合に手術が選択されます。 主に眼瞼痙攣の手術として、上眼瞼眼輪筋切除術(じょうがんけんがんりんきんせつじょじゅつ)と、前頭筋吊り上げ術(ぜんとうきんつりあげじゅつ)があります。 調査の結果では、上眼瞼眼輪筋切除術が33%の改善率、前頭筋吊り上げ術が73%の改善率との報告があります。 しかしながら改善はするも完全に自覚症状がないと回答した中央値はちょうど50で、半数は 症状が残っているとの結果でした。 また手術後もほとんどの場合が引き続きボツリヌス治療を行なっているとの報告もあり、手術も対症療法の域を出ないものであると感じます。眼瞼痙攣の隠された原因『ストレスが関係していた』
上記の項目では眼瞼痙攣は原因不明と説明しましたが、日々の臨床や、研究会の中で私たちが感じた眼瞼痙攣の隠された原因としてストレスが関係していました。 そもそもなぜ病院での改善率は低いのか? それは体の構造に着目した治療だからです。 眼瞼痙攣の原因として関係性が深いのは心因性によるものです。 脳には体に命令を送る部位と感情を司る部位とが密接な神経の連絡繊維があります。 その為、何かの刺激(ストレス)を受けると感情が過剰になり、その結果として感情を司る部位と密接な神経の繋がりがある、体に命令を送る部位が不安定な状態となり異常な命令を送るようになります。 また一度でも異常な命令を送ると脳はその命令を学習し、ストレスがない状態だとしても繰り返し異常な命令を送るようになります。 その結果として慢性的に眼瞼痙攣の症状が現れます。 参照元:公益社団法人 鳥取県医師会 HPより自宅で眼瞼痙攣を治す為のストレス克服方法
上記でも説明したように眼瞼痙攣はストレスと関係があります。 ストレスにより脳が不安定にならないためにはストレスを認知することです。認知(にんち)とは、心理学などで、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のこと。引用:ウィキペディア 認知 つまり脳を不安定にしているストレスを知り、それがなぜ脳を不安定にしていたのか背景を理解する事で、脳の不安定性を安定させる事が出来、その結果ジストニアを克服する事が出来ます。 ストレスの認知は自宅で出来るので次の項目を参考に実践してみましょう。
ストレスを克服する為にする事 -①-ストレスを認知する
ストレスが脳を不安定にすると説明しましたが、ストレスがあることが悪い訳ではありません。脳が不安定になるのはストレスを正しく認知していないからです。 まずは自分のストレスとなる事を紙に書き出してみましょう。 ここでいうストレスとはネガティブ(辛い・不安・恐怖)な事だけではなく、ポジティブ(嬉しい・楽しみ・意欲)な事もストレスとして含まれます。 実際に当院に来院された眼瞼痙攣の患者様の例を参考に、あなたもストレスと感じている事を紙に書き出してみましょう。 (例)- 大学受験の面接が緊張する
- 周りの人に眼瞼痙攣の症状のことを理解して貰えなくて悲しい
- 一度大学受験に落ちた事に対しての劣等感
- 親の期待に応えるべきだという義務感
- 家族での一体感を持ちたい
ストレスを克服する為にする事 -②-ストレスの背景を知る
ストレスを認知する事が出来たら、次のステップとしてストレスの背景を考えていきましょう。 背景とは感情の正体です。 背景として【信念『〜であるべきという自分のルール』】や【価値観『自分が無意識に求めている事』】があなたの感情を過剰にさせています。 例を参考に、あなたも先ほど認知したストレスの背景を考えてみましょう。 記事の後半の【信念と価値観の例】の項目も参考にして下さい。 (例)- 大学受験面接が緊張する→緊張しているのは周りの友人と対等の立場でいるべきというルールがあるから過度に緊張しているんだ。
- 周りの人に眼瞼痙攣の症状のことを理解して貰えなくて悲しい→みんな自分の事を愛すべきだ。さらにそこには幼少期に父から厳しく育てられた過去の経験がありました。
- 一度大学受験に落ちた事に対しての劣等感→父から認めてもらう事を価値としているから過剰に劣等として感じている
- 親の期待に応えるべきだという義務感→親の期待に応えれば父から認められる
- 家族での一体感を持ちたい→過去の経験から自分は家族から認められていないと無意識に感じていた。その事から家族との一体感を持つことに過剰となっている

患者様の声
・どのような症状、お悩みで施術をうけられましたか? 眼瞼痙攣、眼球上転、受験勉強のイップス ・数ある治療院から当院を選ばれた動機は何ですか? 治療院を探すにあたり、googl検索をしたところ一番トップに出てきて、気になってアクセスしたら施術の詳しい説明が記されており、信頼感を感じたと同時に貴院のスタンスにも惹かれたからです。 ・石井堂クリニカルオフィスの治療を受けてのご感想や施術の結果をお聞かせください。 毎回施術を受ける度にこわばっていた身体が軽くなっていくのを感じ、心身条件反射療法でのメンタルのコントロール方法も自然と身に付ける事が出来ました。眼の症状も勉強イップスもおかげ様でかなり軽減しました。 これからも貴院で教えて頂いたコントロール方法を忘れる事なく、リラックスした自然体な毎日を過ごせるように意識します!!! ・今、身体の不調でお悩みを抱えている方で当院へまだ来院されていない方へメッセージをお願いします。 イップスやジストニアは完治が難しい病だと言われていますが、自らの意識や治療によっては大幅に改善する事が可能です!! どうか症状に悩む皆様も、楽しい人生を諦める事なく、石井堂さんに明るい未来を拓いていきましょう!!! イニシャル H.I 年代 20代 男性 職業 浪人生 埼玉県北本市在住 ※結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
ストレスを克服する為にする事 -③-習慣化する
今回実践していただいたストレスが全てではありません。もちろんこの実践内容により脳が安定し眼瞼痙攣を克服できる方も多くいるかと思います。 しかし大切なのは習慣にする事。 今回の実践内容を習慣にし、週に一度、『今週のストレスはこんな事があったなぁ』『このストレスの背景は自分のこんなルールが関係していたんだなぁ』と紙に書いて繰り返し行う事で日常で自分の心を観察する癖がつきます。 自分の心を観察する癖がつけば眼瞼痙攣を克服する事はもちろん、あらゆるストレスに対して克服する事が出来るようになります。 最後に人間にある信念と価値観の例を記載するので今後の参考にして下さい。信念と価値観の例
信念(〜するべき、〜であるべき) 価値観(無意識に求めている事)信念
自尊心・・・自分を誇りに思うべき。プライドを持つべき 自立心・・・自立するべき 犠牲心・・・犠牲になるべき。我慢すべき 利己心・・・他人を犠牲にしても自分の利益を守るべき 警戒心・・・警戒すべき。気をつけるべき 執着心・・・良くも悪くもこだわりを持つべき 慈悲心・・・困っている人に手を差し伸べてあげるべき。助けるべき 復讐心・・・やられたらやり返すべき。納得いかない。しっぺ返しするべき 虚栄心・・・自分を良く見せるべき。大きく見せるべき 猜疑心・・・人には疑いを持つべき 団結心・・・仲間と協力するべき 探求心・・・物事を追求するべき。追い求めるべき 競争心・・・競うべき 忠誠心・・・尊敬する人に従うべき 自省心・・・反省するべき価値観
安心・安定を求める 新しい刺激や変化を求め挑戦したい 自分の存在意義を満たし、特別感や重要感を満たしたい 周囲との繋がりや愛情が欲しい さらに成長をしたい 貢献したいまとめ
いかがでしたでしょうか? この記事をまとめると- 眼瞼痙攣の原因のほとんどはストレスが関係していた
- 眼瞼痙攣の治療が遅れると社会生活に支障が出るほど悪化する可能性がある
- 病院での治療方法はボツリヌス治療・内服薬・手術があるも確実な効果がある治療方法は無い
- 眼瞼痙攣を克服するためにはストレスを認知し、その背景を知る事
- ストレスを認知し背景を考えることを習慣化する
この記事の参考文献
- ジストニア診療ガイドライン2018:日本神経学会
- ジストニアのすべて:梶 龍兒
- 体の不調は脳がつくり、脳が治す:保井志之
- 「こころ」はいかにして生まれるのか最新脳科学で解き明かす「情動」:櫻井武
- コーピングのやさしい教科書:伊藤絵美
- 記憶と情動の脳科学:ジェームズ・L.マッガウ, 久保田 競, 大石 高生
- 薬に頼らず家庭で治せる発達障害との付き合い方:Dr.ロバート・メリロ
- 心身条件反射療法研究会資料
- コーチング・クリニック:ベースボール・マガジン社
- コーピングのやさしい教科書:伊藤絵美